第二新卒の転職理由はそれで大丈夫?“理由のポジティブ化”例文9つ

第二新卒 面接

第二新卒者の転職では、転職理由が特に重視されがちです。

理由が何であれ、第二新卒の転職希望者は「短期間で仕事を辞めたいと思っている(辞めた)」という事実に変わりはありません。

そのため企業側も、「この人は小さなことですぐ退職しないか?」という懸念事項を見極めるため、早期の転職理由に筋が通っているかを確認しようとします。

この記事では、そんな懸念事項を払拭し、企業が安心して内定を出せるような、第二新卒ならではの転職理由の伝え方について、例文を用いながら解説していきます。

この記事でわかること

  • 転職理由を聞かれるワケ
  • 【ケース別】第二新卒の転職理由9つの例文
  • 転職理由を伝えるときに押さえるべき4つのポイント
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監修者五十嵐美貴様 五十嵐美貴

【この記事を監修した人】

  • 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント/国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士/CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
  • 高校・大学での就職研修講師、職業訓練校・就職支援センターでのキャリアカウンセリング、「マイナビ就職EXPO」「DODA転職フェア」へキャリアカウンセラーとしての参加など、神奈川県を拠点に幅広く就職支援を行う。
  • また、採用・昇進評価に関わる人事側からの的確な目線に定評があり、行政機関・民間企業から人材アセスメント(第三者判定)としての委託を複数受け持つ。

転職理由を聞かれるワケ

企業が第二新卒の転職理由を確認する理由

転職理由を考える際のポイントについてご説明する前に、まずは「なぜ転職理由を聞かれるのか?」という理由から解説していきます。

これを理解するかしないかで転職理由の精度が数段変わってくるでしょう。

企業が最重要視しているのは自社で長期的に働けるかどうか

転職理由の答え方が原因で選考に落とされないためには、「企業がなぜ転職理由を面接で尋ねるのか何が知りたいのか?」を推察することが大事です。

ここには、主に長期で働ける人材か推し量りたいという意図があります。

第二新卒の転職における面接では、転職理由はまず尋ねられると思って間違いない質問です。

面接官が転職理由を尋ねる意図を理解しておきましょう。

面接官が第二新卒に退職理由を尋ねる理由

  • 応募者の仕事への意欲や情熱を知りたいから
  • 応募者のストレス耐性が知りたいから
  • 応募者の将来のビジョンが知りたいから

冒頭お伝えしましたが、第二新卒者の転職は「短期間で仕事を辞めたいと思っている(辞めた)」という事実に変わりはありません。

そのため、企業側にも「堪え性がなく仕事への熱意に欠けているのではないか?」「後先考えない人ではないか?」という懸念が生まれます。

それらの懸念を払拭するため、面接官は、あなたの転職理由から仕事への意欲ストレス耐性情熱将来のビジョンなど様々なことを見抜こうとします。

それを理解した上で、面接官の懸念を払拭できる前向きな転職理由を話すことができれば、印象は良くなるでしょう。

NGな転職理由

なぜ転職理由を尋ねられるのか?」という意図を理解したところで、次はそれを踏まえてNGな転職理由もご紹介していきましょう。

理由と踏んではならないポイントを認識することで、転職の成功率はさらに上がります。

自分を省みずに会社の責任にしている

仮にどんなにブラックな企業であったとしても、現職(前職)の会社や社員を批判するのは避けましょう。

面接官に、「この人は問題が起きると周りに責任転嫁する他責思考だ」という印象を持たれてしまいます。

退職理由を会社のせいにするのではなく、「もっと◯◯の分野を極めたい」「△△の事業に携わりたい」など、自分の内面にある前向きな思いを理由にしましょう

そうすることで、企業はあなたに「上昇志向が高く、魅力的」という印象を持つようになります。

魅力的な第二新卒とは

また、「批判したい気持ちはないのか、どんな不満があったか、会社に問題点があったとは考えていないのか」など、突っ込んだ質問をされた場合は「自分が至らなかったから」と回答するのが無難です。

しかし、「会社のこういう点がよくなかったが自分は会社とミスマッチであると判断できなかった自分と会社の双方に落ち度がある」というような、論理的かつフラットな回答を用意することで冷静で判断力のある人間だと印象付けることもできます。

とりあえず自分が悪いということにしておけばいいだろう」と安易に自責へ偏るのも問題があるので、バランスを取った回答をすることも大切でしょう。

転職理由が曖昧

転職の理由が曖昧であることもマイナスポイントになります。

自己分析が甘く、突っ込まれた質問に対してしどろもどろで答えられないようだと、

面接用に回答を作ってきただけで前の職場は何となく辞めてしまっただけでは?」
この調子ではうちの会社もすぐに辞めてしまうのではないか

と不安を持たれます。

「なぜこの会社なのか」「なぜ転職しようと思ったのか」をしっかり考えて面接で答えられるようにしておきましょう。

転職理由は本音で話してOK!でも「伝え方」が大事

言い方次第で 転職理由の印象は大きく変わる

結論から言うと、転職理由は本音で話すべきです。

ただ、第二新卒での転職理由はその多くが「最初に入った企業とのミスマッチ」ではないでしょうか。

転職に至った経緯をそのまま話せば、現職(前職)の批判だけで終わってしまう恐れがあります。

ネガティブなことばかり話していると、第一に良い印象を持たれません。

POINT
  • 第二新卒の転職理由は「どのように」伝えるか?が最重要
  • 転職を成功させるには、転職理由を上手くポジティブ化して話すことが大切
  • 【第二新卒向け】転職理由別例文9つと大事なポイント

    第二新卒の転職で重要視される転職理由。

    転職理由のポジティブ化」とは一体どういうことなのでしょうか?

    転職理由ごとに例文とポイントを見ていきましょう。

    転職理由 例文
    • 職場の人間関係がよくない

    例文を見る

    • 現在の仕事から学べるものがもう無い(少ない)と感じている

    例文を見る

    • 給料や労働条件に不満がある

    例文を見る

    • 社風が合わない

    例文を見る

    • 新卒時の結果に満足いかず、元々転職しようと思っていた

    例文を見る

    • 現在の仕事内容に不満がある

    例文を見る

    • 長時間労働が辛い

    例文を見る

    • ハラスメントを受けている

    例文を見る

    • 病気で退職を余儀なくされた

    例文を見る

    1.社内での人間関係がよくない場合

    ポイント

  • 人間関係が悪い状況を直接伝えるのはNGです。
  • 人間関係が良くなると自分や会社がどうなるのか、理想の状態を伝えましょう。
  • 【例文】

    私は仕事で満足な結果を出すためには、チームでのコミュニケーションが不可欠だと考えております。

    ただし、今の職場ではそれよりも個人プレーを重視する傾向にあり、自身の信じるチームワークが発生しない状況があります。

    御社のような、個人でのスキルのみならずチームワークが重視されている社風環境より力が発揮できると思い、御社への転職を希望します。

    2.現在の仕事から学べるものがもう無い(少ない)と感じている場合

    ポイント

  • キャリアを築いていく上で自分で達成したい目標があるものの、現在の環境では物理的に達成できないことを伝えましょう。
  • たとえ学べるものがない環境でも、何が学びたいのか具体的な内容がなかったり、「待ちの姿勢」であったりするような内容はNGです。
  • 【例文】

    新卒で入社した会社では希望通り人事部に配属されました。

    人事担当者向けの交流会に参加した際、他社の人事担当者から「採用した人が会社で活躍するためには採用後の研修制度も大切」と聞き、教育研修に興味を持ちました。

    自分が採用に携わった人には会社で活躍してもらいたいと思ったので、上司に採用と同時に対象に合った教育研修を行うことを提案し、研修担当との兼任を打診をしてみましたが現在の会社では組織的に困難であることがわかりました。

    人事部での仕事にとてもやりがいを感じているのですが、採用から定着するまでの一貫した「人材の採用・育成」に携わりたく、採用・教育の両方を人事部の担当領域とされている御社で、双方に携われることを希望しています。

    3.給料や労働条件に不満がある場合

    ポイント

  • 給料や労働条件面で不満があることをストレートに伝えるのはNGです。
  • 自分の実績に対しての評価が明らかに低い、給与が客観的に評価されないなど制度上の問題や、「実績がきちんと評価される風土でこそより頑張っていきたい」ことをアピールしましょう。
  • 【例文】

    現職(前職)では営業活動で受注をしても、上司によって評価が分かれるなど客観的に評価される仕組みがなく、目標を達成しても給与に反映されたりされなかったりとバラツキがありました。

    評価される人に影響されずに自分の頑張りを正当に評価をしていただける環境で営業活動をしたいと思い、御社での営業職を希望しました。

    4.社風が合わない場合

    ポイント

  • 社風が合わなかったことを正直に話すことに差し支えはありませんが、現職(前職)の会社の批判にならないように気をつけましょう。
  • 転職後自分がどうなりたいかをさりげなく述べ、積極性をアピールしましょう。
  • 【例文】

    現職(前職)の会社は売上拡大よりも社員が働きやすい会社を目指しているので、ビジネス上の新しい提案を受け入れてもらうのは難しい環境でした。

    第二新卒の自分は、これからも色々と新しい仕事に挑戦したいと思っています。

    御社は◯◯など新規事業をどんどん具体的に事業化しており、自分も新しい分野で仕事を学びながら、△△のようなこれまでにないサービスを積極的に世に生み出していきたいと思っています。

    5.新卒時の結果に納得できず、元々転職しようと思っていた場合

    ポイント

  • 第二新卒の転職活動の場合、「焦って就活した」「内定がそこしか出なかった」など、新卒時の就活結果に納得できていないケースも多く、面接官もそれを理解しています。
  • 就活の失敗を正直に話しつつ、事業への具体的な興味を伝えて一緒に働きたいと思われるような第二新卒ならではの熱意を示しましょう。
  • 【例文】

    学生当時には「内定」という概念や仕組みについてよく理解できていなかったこともあり、内定をいただいた最初の会社に深く検討をせずにそのまま入社をしました。

    しかし、企業研究や会社の業務内容をほぼ調べもせずに入社した結果、日々の仕事に全く納得ができていないことや、そもそも自分が本当に働きたい業界とは違うことに、社会人となった今気がつきました。

    現在では就職活動を一からやり直すつもりでいます。社会人になって初めて○○への興味が強いことに気づき御社のHPや求人情報で企業理念や業務内容将来性についてしっかり調べた結果御社で働きたいという思いを強く持ちました

    6.現在の仕事内容に不満がある場合

    ポイント

  • 会社への不満を直接伝えるのはNGです。
  • 仕事への不満がある場合は、自分でも努力をしたということを示し会社側にも非があるということがやんわりと伝わるようにしましょう。
  • 【例文】

    新卒時に就職した会社では希望した◯◯部門ではなく、△△部門に配属され、今後転属の可能性が低いということを入社後に知りました。

    与えられた環境で頑張ろうと思い先輩に相談にのってもらいながら2年間勤務しましたがやはり◯◯への思いが捨てきれませんでした。心機一転、御社で一から◯◯の業務に取り組みたいと思い、転職を希望しました。

    7.長時間労働がつらい場合

    ポイント

  • 休日休暇や勤務時間などの条件面において、いわゆるブラック企業に該当するような内容はそのままストレートに伝えてもOKです。
  • ただしそれをメインの転職理由とするのではなく、仕事の本質的な部分をメインの転職理由とし、やる気や前向きさが全面的に伝わるようにしましょう。
  • 【例文】

    現職(前職)では週休2日が基本の勤務体制でしたが、週末にも顧客への営業が求められ、ほぼ毎週休日出勤が必要な状態でした。

    海外案件の◯◯の事業に強い関心があるため休日は語学のスキルアップに当てたかったのですが、十分な時間を確保することが困難でした。

    ◯◯の事業はニーズも高く、今後必要となる国や地域は増えると思っています。◯◯を世界的に拡大していくため、より自身のスキルアップを図りながら、同じ◯◯の事業を行なっている御社への転職を志望しました。

    8.ハラスメントを受けている場合

    ポイント

  • パワハラなどのハラスメントを受けていても、実際に訴訟になっているケースなどを除いてその事実を伝えない方が無難です。
  • (面接官は応募者の一方的な話しか聞いていないので、結局のところ事の真偽を判断することができません)

  • 応募職種において本質的に大切な点を理解していること前向きな姿勢を伝えることが大切です。
  • 【例文】

    営業職である以上目標を達成するための努力は当然だと思いますが、営業手法は一つだけではなく、営業パーソンのタイプやスタイルによっても変化するものと考えています。

    自分は顧客の満足度向上のために関係強化に努めていたのですが、現職(前職)では「もう少しで目標達成」という時期に自分の営業手法を否定され、「とにかく売れ」と頭ごなしに叱責されることが多くなりました。

    そのうち叱責される言葉に理性が感じられなくなり、自分の営業活動に疑問を持つようになりましたが、顧客からは自分の営業スタイルを評価してもらえました。

    今後、より顧客に信頼される営業パーソンを目指したいと思い、結果にコミットすれば営業スタイルには裁量を持たせていただける方針の御社を志望しました

    9.病気で退職を余儀なくされた場合

    ポイント

  • 病気などで一度退職している場合は、はっきりと「体調を崩して療養していた」と伝えましょう。
  • 聞かれない限り病名や症状などを自分から話す必要はありません。
  • もし聞かれた場合は、「◯◯で2カ月程療養しましたが、現在は回復しており問題ありません」と、現在は仕事に支障がないことをしっかりと伝えましょう
  • 【例文】

    長時間勤務や休日出勤が続き、体調を崩してしまったため、◯◯と診断を受けました。

    療養に努めた結果、体調も順調に回復し転職活動を始めました。

    御社へ入社した後は、オウンドメディアの運用に携わってきた経験を活かして、インバウンドでの売り上げ確保に注力したいと思っています。

    面接官の好印象を得る、転職理由2つのポイントとは?

    ここまで、具体的な転職理由ごとに伝え方を紹介してきましたが、第二新卒が面接官に良い印象を与える転職理由には、次の2つの共通したポイントがあります。

    第二新卒が面接官に良い印象を与える転職理由2つのポイント

    1.ネガティブな理由をポジティブに伝える
    2.「退職理由」と「志望理由」に一貫性を持たせる

    1.ネガティブな理由をポジティブに伝える

    転職を考えている第二新卒者の本音の転職理由は、「給料が安い」、「人間関係が悪い」など、ネガティブな内容であることが多いでしょう。

    本音が先走ったネガティブな転職理由をそのまま言えば、企業の印象は悪くなってしまいます。

    同じことを言っていても、ネガティブかポジティブな表現かどうかで、面接官の印象は大きく変わります。

    POINT

    ネガティブな本音を、ポジティブ化して伝えましょう

    2.「退職理由」と「志望理由」に一貫性を持たせる

    現状が何となく嫌だから」と思って転職活動をすると、退職理由と志望理由に一貫性がなくなります。

    なぜなら「とにかく退職したい」という思いのもと、転職理由を後付けで用意するからです。

    例えば現在より大手企業に転職を希望する場合、転職理由が「もっと幅広く責任のある仕事をしたい」だと矛盾が生じますよね?

    大きな組織へ転職をすればより仕事は細分化され、現在の職場より責任ある仕事はできません。

    「退職理由」と「志望理由」に一貫性を持たせるために志望理由を先に考えそれに基づいた退職理由を述べられるようにするとよいでしょう。

    POINT

    退職理由と志望動機に一貫性があるかどうかを必ず確かめる

    【第二新卒の転職の不安に】転職エージェントの利用がおすすめ

    ここまで第二新卒での好印象な転職理由について紹介してきましたが「自分の転職理由本当にこれで大丈夫かな…」と、不安が残る場合には転職エージェントの力を借りるのも一つの手です。

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    まとめ|転職理由はポジティブ化がカギ

    基本的に、第二新卒の転職ではスキルや経験は求められていません。

    企業が主に見ているのは「今後伸びる可能性があるか」「一緒に働きたいか」です。


    第二新卒というだけで転職活動が不利になることは決してありません

    本音をうまくポジティブ化した転職理由を伝えることができれば、就活の成功につながるでしょう。

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