
【この記事を監修した人】
- 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント/国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士/CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
- 高校・大学での就職研修講師、職業訓練校・就職支援センターでのキャリアカウンセリング、「マイナビ就職EXPO」「doda転職フェア」へキャリアカウンセラーとしての参加など、神奈川県を拠点に幅広く就職支援を行う。
- また、採用・昇進評価に関わる人事側からの的確な目線に定評があり、行政機関・民間企業から人材アセスメント(第三者判定)としての委託を複数受け持つ。
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目次
第二新卒の転職に適した時期・タイミングとその理由

ここで紹介する第二新卒の転職に適した時期はあくまで「一般的に」言われているもので「絶対」ではありません。
会社によって採用ニーズが高まる時期はまったく異なるのが、その理由です。
ただ、基本的にこれから紹介する時期は求人の数が増える傾向にあります。
第二新卒の転職に適した時期は1〜3月と7〜9月
一般的に第二新卒の転職に適した時期は1〜3月と7〜9月といわれています。
なぜそう言われているのか、それぞれの時期ごとに理由をご説明していきます。
1.新卒の入社者に合わせて求人が増える
新卒者の入社月は一般的に4月ですが、第二新卒者に対しても、教育の手間やコストなどの関係から「同じタイミングで入社してほしい」という計画を立てる企業が多くなります。
転職希望者にとっても、新卒と一緒に手厚い研修を受けられたり、同期入社のようなつながりを作れたりするというメリットがあります。
2.決算期が落ち着き求人が始まる
人事部の仕事は「採用」だけではなく、給与や経理の仕事を兼務していることも珍しくありません。
前年の決算業務が終わるタイミングで採用業務をスタートすることがよくあります。
3.転職者&定年退職者による欠員補充
「心機一転、新しい年は新しい会社で!」という転職者や、3月末で定年を迎える退職者が多く出る時期は、その欠員補充のための募集が増えます。
4.異動&転勤に伴う欠員補充
大手企業を中心に、4月のタイミングで異動&転勤を一斉に行う企業はたくさんあります、その計画途中で欠員補充のための募集が増えます。
5.新卒辞退者に伴う欠員補充
単位取得ができず卒業できなかった、入社予定だったが気持ちがすっかり変わってしまった、など、4月新卒入社の予定数が足りない場合、第二新卒を優先的に採用するケースがあります。
1~3月の求人は欠員補充が目的。勤務開始してからの研修が手厚くなることも期待できる
1~3月で転職を狙う場合、上記で紹介したように退職者が出たり、単位の関係で就職ができなかったりと欠員が発生している状態で出される求人が多いため、人員に余裕がある時期よりも転職の成功が期待できます。
また新卒向けの研修が一緒に受けられるなど、この期間の転職は、転職先で得られるメリットも大きくなります。
未経験の業界への転職を狙うならこの時期を狙うのがオススメです。
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7〜9月が転職に適している3つの理由
続いて、7~9月の時期が転職に適しているとされる理由を解説していきます。
1.新卒採用のピークが終わる
新卒採用の採用面接のピークである4月~6月は、人事採用担当者にとっていちばん忙しい時期です。
そのため、新卒採用シーズンが終わる7月~9月に中途採用を行う企業が多数あります。
特に、翌春内定者の充足状況を見て、不足分を補うために第二新卒を優先しての中途採用枠が増えます。
2.企業の年度の切り替わりタイミングと関係する
企業の会計年度・決算日で最も多いのが3月31日であり、10月1日は、ちょうどその半期にあたります。
年度のタイミングに合わせて、人事異動や退職者発生による後任補充、新規事業立ち上げなどが行われるため、採用ニーズが高まることがあります。
3.求人広告会社からの営業が増える
毎年たくさんの新入社員が入る求人広告会社やその代理店。
研修を終えた新入社員が契約を獲得するために、たくさんの営業が5月~7月に精力的に各企業を回ります。
その結果、7月~9月は、求人広告が増える傾向があります。
7月~9月の第二新卒転職は未経験向けじゃない?
第二新卒者をターゲットとしたこの時期の中途採用枠は、翌春に向けて不足分を補うために行われます。
1~3月と比べると転職しても教育を満足に受けられない可能性があり、未経験業界への転職を狙うならこの時期は向かないでしょう。
実務経験のある業界への転職を狙う人向きの時期といえます。
第二新卒の転職に適さない時期|4〜6月&10〜12月
第二新卒に適した転職時期がある一方で、転職の市況がいまいちな時期もあります。
1.新卒採用の入社対応と研修で人事や教育担当が忙しい
4月~6月が新卒採用のピーク、というスケジュールは毎年あまり変わりません。
一方、中途採用と新卒採用の担当者が別、という企業は「ライバルが少ない」という理由でこの時期に集中して採用をすることもあります。
2.次年度の新卒採用準備で人事が忙しい
採用ホームページの作成や説明会のコンテンツ作り、大学へのあいさつ回りや予算の検討など、人事の「裏方」の仕事が忙しくなるのが10月~12月です。
しかし、ボーナス支給のあと、退職者が増えた企業が積極採用に動くケースもあります。
転職時期へこだわりすぎなくても、良い求人は見つかる
第二新卒者の転職時期について詳しく紹介してきましたが、いずれの時期でも、年度が違う、急な事業展開が決まったなど、一般的なピークと関係なく採用に積極的な企業が出てくる可能性もあります。
参考に、厚生労働省の発表した月ごとの新規求人数データを見てみましょう。

図を見てもわかるように、それぞればらつきはあるものの新規求人数でそれほど極端な差はありませんよね。
求人の多い時期にこだわらなくても、求人数はこれだけの数があります。
常にリサーチを欠かさないことで自分にピッタリの企業に出合えるかもしれませんよ。
第二新卒は時期ではなく自身の事情を最優先にするべき
第二新卒の転職に適した時期、適さない時期という考え方は確かにあります。
しかし、前述のグラフでもわかるように、時期にこだわりすぎなくても安定した需要はありますので「この時期でないからまだ動いてはダメ」などという縛りはありません。
それどころか時期だけを見計らいすぎると、優れた求人情報を取り逃してしまうなんてことも。
こちらの章では転職時期に振り回されて、損をしてしまう3つのパターンをご紹介します。
- 有利な時期に絞りすぎて機会を損失する
- 急いで転職活動を始めて失敗してしまう
- ボーナス支給前に辞めてしまいもらい損ねる
それぞれ、失敗を回避するための対策もあわせてご説明していきますね。
有利な時期に絞りすぎて機会を損失する
「この時期は第二新卒の転職が有利だから」と、1〜3月と7〜9月以外に転職活動をしていないと、求めている求人の応募期間が終了していることがあります。
この場合、自分にマッチした条件の求人を見逃してしまったり、希望の会社で経験を積む期間が短くなってしまうというデメリットが考えられます。
企業が人材を募集する期間は限られていますので、このような状態に陥らないためにも気になる企業や業界の求人情報は普段からこまめにチェックしておきましょう。
急いで転職活動を始めて失敗してしまう
第二新卒の転職シーズンという理由から現職を辞め、急に転職活動を始めることはおすすめしません。
転職活動を焦ると、面接で全力を出せなかったり、企業研究の甘さから入社後のミスマッチを引き起こすおそれがあるからです。
また、第二新卒の募集をかける企業は、新卒と比べてある程度の社会人経験があることを期待して求人を出しています。
そのため、最低限のビジネスマナーやスキルが身に着いている程、第二新卒者の価値は上がり、転職活動でも有利に動くことができるはずです。
むやみやたらに転職を繰り返してしまわないためにも、転職活動は焦らず慎重に行いましょう
ボーナス支給前に辞めてしまいもらい損ねる
ボーナスの支給には条件があり、「ボーナス支給日に在籍していること」をその一つにあげている企業があります。
退職後でもボーナスがもらえるはずだと勘違いして、数ヶ月分のボーナスを棒に振るのはもったいないです。
日頃の業務の成果をしっかり受け取るためにも、転職前に職場のボーナス支給の条件は必ず調べておきましょう。
他にも第二新卒が転職を失敗する人の特徴があります、こちらの記事では対策も併せてご紹介しています。
意外と知らない?第二新卒が転職しやすい年齢である理由

「入社して一年目の自分がこの時期から転職なんてできるのかな...」
このような不安に反して、実は第二新卒を有用な人材として求める企業は少なくありません。
以下の表を見てみましょう。転職サイトにおける「第二新卒歓迎」で検索をかけた場合の求人数です。

(2019年12月時)
第二新卒向けに非常に多くの求人が出ていることが一見してわかりますね。
これを踏まえてどうして第二新卒が求められているのかさらに詳しく説明していきましょう。
今、第二新卒が企業から求められている
第二新卒は転職市場で積極的に求められている人材であることご存知でしょうか?
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」によると、新卒で入社した社員の3年以内の離職率は大卒の場合約30%前後を、高卒・短大卒は各々40%前後を、中卒は60%台を推移しています。(企業の従業員数によってやや数値は異なる)
このように、採用した新卒が早期離職してしまうことは珍しくないため、企業は第二新卒を強く求める傾向にあります。
その中でも特に
- 「熱意・意欲」
- 「コミュニケーション力」
- 「協調性」
出典:厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状」
の3つの要素に長けた第二新卒を企業は探しており、上記の要素を持った人材なら歓迎されやすいということです。
第二新卒は何年目からの転職が望ましい?
特に何年目が望ましいとは断言できませんが、転職者の目的によって適するタイミングはあります。
未経験職種への挑戦が目的なら0〜3年程度
未経験OK!と求人を出している場合、「年齢が若く、社内の年齢バランスを調整することができて、柔軟に、前向きに業務に取り組んでくれる人が欲しい。」と考えている企業が多数あります。
その場合、前職での経験内容や業界・仕事に対する知識よりも、「1年でも長く会社に在籍してくれるように、1歳でも若い人に入社してほしい」という理由でポテンシャル採用が多くなります。
もちろん、「最低でも3年くらいはひとつの会社で腰を落ち着けられる人が欲しい」と考えるケースもあるにはありますが、基本的には、未経験OKと募集している企業の求人であれば、それまでの経験年数は気にせずにどんどんチャレンジしてみるのがよいでしょう。
未経験者の求人は、有効求人倍率(有効求職者に対する有効求人数の比率)が下がってしまうと真っ先にカットされてしまう傾向があります。
有効求人倍率が1.5倍付近を推移し続けている今が「未経験者の転職」の最大のチャンスです!
参考:厚生労働省「一般職業紹介状況」より
同職種へのキャリアアップが目的なら1〜3年程度
「営業として、もっと大きなクライアントを担当してみたい」
「企画営業経験を活かして、企画の仕事にチャレンジしたい」
このように今までの仕事の延長線上でキャリアアップを目指す場合は、これまでの職務経験について、ある程度職務経歴書に記載できると書類選考を突破しやすくなります。
また、経験者優遇の求人では、「〇〇の営業経験者優遇」などと応募条件に記載されていますが、どれくらいの期間を経験と認めるかは企業によって異なります。
この経験に関して、一つの目安が3年です。2年ないしは1年程度しか持っていない場合は、その分しっかりと企業研究をするなど、強い熱意を伝えましょう。
第二新卒が有利に就職するには転職エージェントの利用がカギ
転職を早めにしたいと考えている人は、転職のプロである転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントに相談することで、職場に関する不満など現状抱えている問題と、現在持っているスキルを照らし合わせて、自分によりマッチする職場に移動できる可能性が高くなります。
書類の添削や面接対策のサポート、非公開求人情報の開示、ブラック企業の選別など、転職エージェントを利用するメリットは非常に多いです。

おすすめの転職エージェント3選
しかし、転職エージェントといっても「じゃあどこが自分には合ってるの?」と悩んでしまいますよね。
こちらではおすすめの転職エージェントをピックアップし、それぞれの強みをまとめています
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