
【この記事を監修した人】
- 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント/国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士/CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
- 高校・大学での就職研修講師、職業訓練校・就職支援センターでのキャリアカウンセリング、「マイナビ就職EXPO」「doda転職フェア」へキャリアカウンセラーとしての参加など、神奈川県を拠点に幅広く就職支援を行う。
- また、採用・昇進評価に関わる人事側からの的確な目線に定評があり、行政機関・民間企業から人材アセスメント(第三者判定)としての委託を複数受け持つ。
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目次
フリーターの就職面接で高確率で聞かれる質問と回答例
フリーターの就職面接では、志望動機や長所・短所といった一般的な質問以外の内容についても踏み込まれます。
しかし、聞かれる内容はどの企業もほとんど共通しているため、事前に質問に対する回答を準備しておけば迷わず答えることができるでしょう。
まずは、フリーターの就職面接で高確率で聞かれる質問4つと、その質問に対する回答例をご紹介していきます。
質問①「なぜフリーターをしていたのか理由を教えてください」
この質問に対する回答例
私がフリーターをしていたのは、自分の夢に集中していたためです。
楽器演奏に関わる仕事に就きたいという夢をかなえるために、楽器練習や音楽の勉強、人前での演奏経験をするといった時間を確保したかったので、アルバイトをしながら活動を続けてまいりました。
しかし、可能なかぎりのチャレンジをしていたのですが成果を得られず、また、演奏に関わる仕事に就けたとしても十分な生活費を得られそうになかったため、将来家庭を持ちたいと考えたときに、このまま不安定な生活を続けることに戸惑いを覚えました。
楽器は好きですので夢を追いかけられたことはとても貴重な経験でしたが、正社員として企業に勤めてしっかりとした仕事をしていきたいと考えるようになりました。
※「やりたかったこと」には「〇〇(職業)になる」「〇〇を経験しておく」「〇〇の勉強をする、資格をとる」などさまざま考えられますが、ご自身のケースに当てはめてみてください。
上記では、「楽器演奏に関わる仕事に就きたかった」という事例としています。
回答の狙い
フリーターをしていた理由として「正社員として就職するのが嫌だったから」や「なんとなく過ごしていたから」というような理由を答えるのは、絶対に避けるようにしておきましょう。
この例文のように「何らかの真剣な「夢」を追いかけていたが、厳しい現実の前に正社員として仕事をすることを考えるようになった」というのは効果的な回答です。
面接担当者も若かりし頃には違う夢があったかもしれないひとりの人間ですから、「そういうことなら、社会人になれるよう応援しよう」と共感を抱いてくれる可能性もあります。
また、このときに大切なのは、「夢をしっかりと諦めた」と面接担当者に伝えることです。
まだ夢を諦めきれていないのかもしれないと面接担当者に捉えられると、「正社員として勤め始めても仕事に集中しきれないのではないか」といった懸念を持たれ、面接に落ちてしまうおそれがあるからです。
質問②「新卒時に就職活動はしなかったのですか?」
この質問に対する回答例
新卒時にも就職活動はおこなっておりましたが、志望先を絞らずに多くの業界を受けてしまい、結局どこからも内定を得ることができませんでした。
そもそも自分が本当にしたい仕事は何なのか、そのためにはどういった経験を積めばよいのかといった、自己分析の量が足りていなかったことが原因だと、現在は反省しております。
フリーターになってからは、再度自分のやりたいことや挑戦したい仕事を自己分析して、就職活動をおこなっております。
回答の狙い
面接担当者の懸念点は「新卒時にどこからも内定が出なかった原因は能力不足だからではないか」、「周囲が一生懸命になって就活をしているときにアクションを起こせないような就職意欲の低い人物なのではないか」という2点です。
懸念を払拭するために、新卒時と今の段階では考え方や行動を変えているという点を示すようにしましょう。
つまり、能力不足なのではなく、やり方がよくなかったという答え方をするようにしてください。
また、周囲が動いているときに動かなかったのではなく、行動の仕方がよくなかったと答えるようにすることで面接担当者の懸念点を打ち消すようにしてください。
質問③「フリーター期間中に経験してきた仕事を教えてください」
この質問に対する回答例
フリーター期間中は、飲食店で接客のアルバイトをおこなっておりました。
お酒を提供するお店だったこともあり、さまざまなお客様との言葉のやりとりも頻繁にあったおかげで、コミュニケーション能力を磨くことができたと思っております。
また、お店は高価格の料理を提供していましたので、礼儀やマナーについてはとくに厳しく指導されました。
その経験により、社会人としての常識を学ぶこともできたと考えております。
勤務時はほぼ立ち仕事で、長時間従事していたのですが苦痛に感じることはなく、楽しく働くことができました。体力にも自信がございます。
回答の狙い
フリーター期間中におこなってきた仕事のなかから、募集している職種に活かせる経験はないかを面接担当者は聞き出そうとしています。
接客業であればコミュニケーション能力を活かし活躍してもらえますし、コミュニケーション能力があればさまざまな職種に適応できる可能性を感じさせることができます。
また、立ちっぱなしの仕事でも続けられるという点で体力があるという部分もアピールポイントになります。
質問④「アルバイト以外に何か活動はしていましたか?」
この質問に対する回答例
アルバイト以外では、毎日ランニングに励んだり、筋トレをするなど健全な身体作りに努めておりました。
同時に、ストレス解消の手段としても有効であったと考えております。
また、ボランティアとして町の清掃活動をおこなうなど、さまざまな年齢の方たちと触れ合うことで社会貢献についての考え方などを学んでおりました。
回答の狙い
この回答ではアルバイト以外の時間を何に当てていたのかで
- ストレス解消の方法を持っていること
- 正社員として働ける体力があること
- コミュニケーション能力があること
の3つの点に答えています。
フリーターから正社員になると一番心配なのがストレス耐性、体力面そして対人関係処理能力です。
若手社員がメンタル不調などで休職するケースもあるため、ストレス解消の手段を持っているのは大きなポイントです。
体力面においては、正社員になると残業をこなす必要も場合によっては出てきますので、果たして残業に耐えられるかどうかという部分が心配になります。
正社員になるとフリーターの頃よりも社内で関わる人数も増えていくと思われるため、コミュニケーション能力も必要になってきます。
それらに対処できるかどうかも見られています。
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面接時のフリーターに対する厳しい質問への対策
空白期間を指摘されたときの対策と答え方
空白期間にはさまざまな理由があると思いますが、企業側からすると「空白期間=働く意欲がないのでは?」という不安があります。
そのため、面接でフリーターの空白期間について指摘されたときは、自信を持って意味のある空白期間だったことを前向きにアピールすることが大切です。
例えばアルバイトを続けていた場合は、
- アルバイトの経験を仕事に活かせること
- アルバイトを通して自分の得意なことが見つかったこと
- 経験を活かしてどういうキャリアを目指したいのか
といった内容がポジティブなアピールポイントになります。
重要なのは空白期間の理由に嘘をつかないこと、空白期間の前と後で何が変わったのかを前向きに伝えることです。
また、空白期間何もしていなかったという人は、将来について向き合っていたことを空白期間の出来事としてポジティブに伝えられると評価につながるでしょう。
転職回数の多さを指摘されたときの対策と答え方
フリーター時代の転職回数の多さを指摘する面接官の意図には、「会社が合わなくて入社後にまたすぐ辞めてしまうのではないか」という不安があります。
この質問に対して重要なのは、あくまで転職回数が多い理由は自分にあり、これまでの経験から何を理解して変わったのかを伝えることです。
転職回数の多さを指摘されたときには、以下の答え方を参考にしてみてください。
転職回数の多さについては、ご指摘のとおり反省すべき点だと考えております。
これまで何度も転職してきた際の自分なりの理由を振り返りますと、自己中心的な不満や、「違う環境も試してみたい」という安易な気持ちからだったと思います。
しかし今になって考えてみれば、たとえフリーターであったとしても、一社会人として、転職をしすぎるのは軽率な判断と行動であったと反省しております。
たとえば少し自分のなかでつまずきを感じたときにも、続けてみれば違う結果を得られたのではないか、今の自分であれば工夫をし、よい結果を得られたのではないか、と考えることがあります。
さまざまな経験を経た現在は、仕事をさせていただくに当たって責任を持たなければならないことや、他者と協力することの大切さを痛感しております。
そして何より、安定した将来を迎えるために、「今回採用していただけるのであれば、これを最後の転職にしたい」と強く考えております。何卒よろしくお願いいたします。
ポイントとしては、単純な「前職への悪口」となってしまわないよう注意することです。
例えば過去を振り返ったときに「当時の自分はこういう不満を持っていた」ということを正直に伝えるのはOKの場合もありますが、そういった「環境のせいで転職した」経緯を伝えると「正社員になっても、またすぐ辞めるのではないか」と面接担当者に思われてしまうでしょう。
そのため、今現在の自分の考えとしては、「他責ではなくすべては自分の責任であり、自分次第でもっとよい結果があったのではないか」という気持ちを伝えることが重要です。
つまり「そのようなことは繰り返さないという思い」や「具体的な心構えを持ったうえで今回の就職に挑んでいる」ということを、しっかりと伝えられるようなイメージを持つとよいでしょう。
経験不足を指摘されたときの対策と答え方
経験不足を指摘されたときは、こう答えるようにしてください。
確かに経験不足であることには違いありません、原因は私の至らなさにあります。
ほかの同年代が一生懸命正社員として就労し社会人としての経験を積んでいるなか、出遅れてしまったことが原因です。
しかしながら、〇〇のアルバイトでは〇〇の仕事をして、〇〇のスキルを身に着けてまいりました。
そのスキルを活かしながら同年代に追いつくべく必死に仕事に取り組み、必ずや追いつきたいと考えております。
経験が少ないことはフリーターをしていた自分が悪いと全面的に非を認め、経験不足の溝を埋めるために必死に仕事をすると伝えるようにしてください。
経験不足を指摘されたときに大切なのが、将来の目標を明確に伝えることです。
この質問では現在の自身の姿についてフォーカスされていますが、将来の目標を明確にすることで「自分はこうなりたい」という前向きな未来の姿について話を進めることができます。
将来の目標は仕事のモチベーションにもつながるため、すぐに辞めない人材としての説得力にも繋がります。
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内定を引き寄せる「逆質問」のコツ

面接の最後には、「何か質問はありますか?」と聞かれることがあるでしょう。
このような質問は「逆質問」と呼ばれており、やる気をアピールできる最後のチャンスでもあります。
そこで、面接官へアプローチできる逆質問の例をいくつかご紹介していきます。
どんな質問をすればよいの?
長所をアピールしたいときの質問例
- 「アルバイト先では目標は絶対に達成したいという思いで、毎月必ずノルマを達成していました。御社ではどのようにノルマを設定しているのでしょうか?」
- 「◯◯の資格を持っておりますが、御社の仕事で活かすことは可能でしょうか?」
- 「この会社に入るならここだけは覚悟しておいてほしいというポイントはございますか?」
やる気を見せたいときの質問例
- 「1日でも早く独り立ちをして活躍したいと考えておりますが、入社後はどの程度の期間・どのような流れで、実際の業務に携わるのでしょうか?」
- 「御社でリーダーやマネージャーとして昇進していくために、どのような能力が求められるのでしょうか?」
- 「御社の○○という仕事をするためにはどのような勉強が必要でしょうか?現在○○の勉強をしておりますが、活かすことは可能でしょうか?」
- 「御社で活躍している社員の方たちの特徴を教えていただけませんか?」
避けた方がよい質問
- 「御社はどのような商品、サービスを扱っていますか?」
- 「企業理念を教えてください」
こうした質問は、面接担当者にとってみれば「そんなことも調べてこなかったのかな」「それも知らずに、逆に何をもって当社を選んだのかな」と、マイナスの印象ばかり与えてしまうでしょう。
- 「長期休暇は取得できますか?」
- 「年間休日は何日くらいですか?」
- 「有給休暇の取得率を教えてください」
- 「現場のみなさんはどれくらい残業をしていますか?」
- 「福利厚生にはどのようなものがありますか?」
こうした点も、例えば採用が決まったあとの質問であればともかくとして、面接時点での質問としてはふさわしくないでしょう。
休暇などの条件面を事細かに確認するという行動は、どうしても、「まだ採用も決まっていない、働き始めてもいないのに真っ先に休むことを考えているのか」というマイナスイメージを与えてしまいがちなのです。
また、まるで一方的に選ぶ側であるような「上から目線」の印象も与えてしまうかもしれません。
もちろん、実際のところは求職者側だって「選ぶ側」ではあります。
上記のようなことはとても気になると思いますが、できるだけ自分で下調べをして自己解決しておきましょう。
- 「自分の経験の場合、給与はいくらくらいから始められますか?」
- 「豊富なキャリアがあるので、それにふさわしいポジションを任せていただけますでしょうか?」
目の前にいる面接担当者はまだあなたの能力のすべてを知らず、給与はもとより実際の仕事への取り組み方や覚えの早さも判断しきれていません。。
こういった点を面接の段階で質問してしまうと、「あまりにも自信過剰な人材だ」と、もしかしたら常識外れの烙印を押されてしまうかもしれませんので注意しておきましょう。
もちろん、面接担当者から具体的に「どういったポジションを望むか」など尋ねられた場合はその限りではありません。
ただこういった場合でも、あくまで希望として具体的な理由を説明しながら丁寧に伝えるようにしましょう。
以上のように、面接での逆質問の際には、あくまで「自分も企業も互いに相手を見定めていること」「自分が採用されるかどうかはまだ決まっていない状態であること」を常に念頭において、無用なマイナスイメージを与えてしまわないように注意してください。
フリーターの面接対策でやっておくべき事前準備

面接対策として欠かせない5つの準備があります。
これを順に詳しく見ていきましょう。
面接前に必要な5つの準備
- 身だしなみ(服装・髪型)
- 正しい敬語を身に着ける
- 自己分析(志望動機・空白期間)
- 企業研究(求人内容・業界分析)
- 質問回答の用意
ポイント1 身だしなみ(服装・髪型)
面接前にやっておくべき事前準備として、まずは「清潔感のある整った身だしなみ」がポイントだと覚えておきましょう。
というのも、正社員の面接ではアルバイトの面接以上に、
- 清潔感があるかどうか
- 社員としてふさわしい(と企業側が感じる)身だしなみか
をチェックされる傾向にあるからです。
面接という大切な場に合った身だしなみで臨めるかという点は、企業側にとっては、たとえば「顧客の前に出るような場面でもきちんとした心構えでいてくれるか」といったことにも通ずると考えられます。
具体的にどのような身だしなみがふさわしいと考えられるのか、またどのような場合がNGなのかを見ていきましょう。
【男性の場合】
スーツを着用することを基本と考える
基本的なことではありますが、例えば大切な面接の場に私服で訪れた場合、特に正社員面接ではそれだけでマイナスイメージを与えてしまうことも大いにあるでしょう。
場合によっては「真剣な気持ちではないのかな」「面倒くさかったのかな」と思われてしまうかもしれません。
スーツはリクルートスーツにこだわる必要はありませんので、黒やグレー、紺色などの派手すぎない色を選びましょう。
とくに紺色をベースとしたスーツは、清涼感を感じさせるのでおすすめです。
ただし、必ず私服で来るようにという指定を事前にされた場合は、清潔感のある私服でも問題ありません。
ネクタイの色は派手すぎないものを選ぶ
堅い場であるからといって、柄ものはだめ、無地でなければならない、ということはありません。
スーツの色とのバランスも考えて、派手すぎないものをチョイスしましょう。
髪型は短めが基本と考える
前髪は目にかからないようにしてください。
ワックスで髪の毛を立てるといった行為は、あまり好ましくないと考える面接担当者もいますので控えておくほうが無難です。
【女性の場合】
スーツもしくはジャケットを着用する
女性の場合にはスーツではなくジャケットという選択肢もあります。
ボトムはスカートでもパンツでも問題ないとされる場合が多いですが、スカートは短すぎないものを選ぶように注意しましょう。
髪の毛が長い場合には、結ぶなどしてばらつかないようにしておく
ぱっと見で髪の毛が整っていない状態では、どうしても「だらしない」という印象を与えてしまうことがあります。
【男女共通】
その他、アクセサリー類は男女共に結婚指輪以外は外しておくことをおすすめします。
あくまでも仕事の場、真剣な面談の場に出向くという意識を持つようにしておきましょう。
腕時計についても、過度に高価なものは避けるようにしてください。
高価すぎるものは、アクセサリー色やファッション色が強く出てしまいがちですので、あまり良い印象を与えないからです。
そして総合的には、「相手から見て清潔感があるかどうか」を強く意識して、鏡を見ながら身だしなみを整えるようにしてみてください。
面接で自分の考えや能力など内面的なことをアピールする前まえに、「ぱっと見」の外見でマイナスイメージを与えてしまっては、あなたにとって大きな損となってしまうからです。
ポイント2 正しい敬語を身に着ける
転職活動では、改めて敬語を正しく使い分けられているかを確認することが大切になります。
敬語を正しく使い分けられていないと、「社会人としてのマナーが身についていない」と思われてしまうおそれがあります。
とくにアルバイト経験が長い方は「バイト敬語」と呼ばれる間違った敬語を使わないように注意が必要です。
- 【間違った敬語】よろしかったでしょうか?→【正しい敬語】よろしいでしょうか?
- 【間違った敬語】こちら履歴書になります→【正しい敬語】こちらが履歴書でございます
- 【間違った敬語】了解しました→【正しい敬語】承知いたしました、かしこまりました など
ポイント3 自己分析(志望動機・空白期間)
面接の場に臨むにあたって、自己分析をすることはとても大切です。
とくにフリーターから正社員になろうと考えた場合、面接で必ずといってよいほど質問される項目に対してスムーズに答えるためには、自己分析が必要になってきます。
先ほどもご紹介しましたが、面接時にフリーターの方に対しておこなわれる質問には下記のようなものが考えられます。
- 「なぜフリーターになったのか」
- 「なぜ就職しようと思ったのか」
- 「最もモチベーションが上がるのはどんなことをしているときか」
- 「自身の長所と短所は?」
事前に自分のなかで整理しておかないと、すぐに話せなかったり、思ってもいないことを口にして失敗する恐れがあります。
事前準備の自己分析としては、どのようなことを考えておくべきでしょうか。
「なぜフリーターになったのか」
この質問に答えるためには、自身の過去をしっかりと振り返り、ノートにまとめるなどして客観的に自己分析しておくとよいでしょう。
どうしても就職したい企業があってできなかったのか、それとも正社員で働くことに当時は興味がなかったのか、など具体的に振り返ります。
「なぜ就職しようと思ったのか」
この質問については、今回就職活動をしようと思ったきっかけから順を追って思い返して整理してみるとよいでしょう。
気持ちの変遷を面接担当者にとってわかりやすく組み立てることが大切です。
「最もモチベーションが上がるのはどんなことをしているときか」
これには、フリーター期間中にしてきた仕事のなかで自分自身が最も成果を上げられたことを考えましょう。
それについて「やりがいを感じた」「充実感があった」というつなげ方をしておくと、企業に対して自分の意欲をアピールできます。
「自身の長所と短所は?」
鉄板の質問ともいえるこちらについては、まずは思いつくかぎりを考えてみて、箇条書きでノートに書いてみることをおすすめします。
そうしたあと、書き出したなかから
- 客観的に見てもそれは長所と考えられるか
- 仕事と結び付けられそうな長所か
- ネガティブなイメージを与えすぎない短所か
などを検討しましょう。
また、長所と短所を続けて伝えたときに矛盾がないかについても考えながら、絞り込んでみてください。
面接は一発勝負ですから、そのための「事前準備」にはどんなに時間をかけても、かけすぎるということはありません。
じっくりと自己分析をして、実際に面接でどう答えるかなどもイメージしつつ、ノートに整理することから始めてみましょう。
ポイント4 企業研究(求人内容・業界分析)
面接において好印象を持ってもらうためには、自己分析をしたうえで自分の強みやキャラクターが企業にとってメリットがあり、フィットすると思ってもらう必要があります。
その判断として、企業はどのような人材を求めており、どのようなビジネスモデルを構築しているのかを理解しておく必要があります。
自己分析をした結果、自分自身の強みが「結果を出すことにこだわること」であれば、営業成績を上げることを第一とした利益を生み出すことにこだわる企業とマッチします。
また、「仕事をしていくうえでも違和感なく長く仕事を続けてもらえるだろう」と判断されやすくなります。
つまり、企業の研究をしておかなければ自己分析が活きてこないということです。
企業研究の方法としては、面接を受ける予定の企業のホームページや役員メッセージをしっかりと確認するようにしてください。
役員メッセージには、企業の現在の仕事の方針や考え方などが記されています。
お客様にとって適正な価格で商品を提供することを掲げている企業に、売り上げ第一主義でとにかく高い値段で商品を売りたいと考えている人材が入社してもミスマッチが起こります。
このようなパターンも考えられるため、企業研究は徹底しておこなうようにしてください。
ポイント5 質問回答の用意
予想される質問に対しては、前述した回答例を参考に準備しておきましょう。
ただし、常に同じ聞かれ方をされるとは限らないため、ある程度柔軟性を持って答えられるようにしておいてください。
具体的にはこんな質問です。
- 「マイブームはなんですか?いま熱中しているものについて教えてください」
- 「あなたの趣味はなんですか?」
- 「あなたのストレス解消方法はなんですか?」
質問の方法が違いますが、聞いていることは同じです。
この質問にはアイスブレイクだけでなく別の意図があります。
フリーターの場合には職歴がないため、趣味などについての質問で本人の性格を知ろうと面接担当者は考えています。
同時に、休日をダラダラ過ごすタイプなのか、スポーツなどに取り組みリフレッシュの手段を持っているタイプなのか、ストレス解消方法をしっかりと自分の中で確立しているかどうかを知ろうとしています。
答え方の例として、「休日は趣味のサッカーでチームメイトと汗を流し、平日の精神的な疲れを癒すようにしています」というように、相手の意図に沿って答えるとよいです。
同じことを知ろうとしていても質問の切り口が違う場合がありますので、対策しておくようにしてください。
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面接ってどんな流れでおこなわれるの?

面接の始まりから終わりまでの一連の流れをご紹介します。
面接にはさまざまなパターンがありますが、今回はあらかじめ控室で待っているタイプの面接のパターンについて解説していきますね。
また、面接までの流れのなかで何に注意しなければいけないのかを併せて確認していきましょう。
【Web面接に向けてはこちら!】
【Web面接の流れをゼロから解説】事前準備~当日気を付けたいポイントまですべてが分かる虎の巻│Re就活ウェブ(web)面接を使う時のマナーとやり方とは?│RGF Professional Recruitment Japan
1.会社の受付に行く
受付の総務の方に「本日面接選考を受ける予定の○○と申します。よろしくお願い申し上げます」と丁寧に伝えるのが良いでしょう。
必ずではありませんが、「受付での態度」もチェックされている、という場合もあります。
また、チェックされているいないに関わらず、自分がこれから勤めるかもしれない企業の方なので、今後のためにも丁寧に挨拶しておきたいところですね。
言うまでもなく遅刻は厳禁です。
2.控室に通される
控室に至るまでの間には、あまりあからさまにならない範囲で、会社全体の雰囲気を見るようにしておくことをおすすめします。
何よりご自身が「どんな会社なのかな 」と知りたいでしょうし、最終的に「この会社で働きたいか」のひとつの判断材料となるかもしれません。
また、会社の雰囲気をひとつでも多くつかんでおくことは、面接時の些細なやりとりで活かされる場合もあります。
当日応募書類を持参する場合は、控室に通されたら面接担当者が来るまでの間、まずは履歴書と職務経歴書を準備して机の上へ中身が見えないように して置いておきましょう。
どんな面接でも、最初のご挨拶が終わったらまずは提出された応募書類に基づいての質問がなされていきます。
その際にごそごそと鞄から取り出すよりは、あらかじめ応募書類を準備しておいたほうがスムーズで好印象です。
また鞄は椅子の横に立て、手は膝の上においてゆっくりと腰かけましょう。
いつ急に担当者がドアを開けてもよいように、油断して足を組んでしまったり、歩き回ったりしないように注意します。
この間はスマホをいじることもせず、電源も切っておきましょう。
待ち時間が長く手持ち無沙汰になりそうであれば、応募書類に再度目を通したり、会社のパンフレットを見ておくのが最適です。
ほかの応募者がいても、会話をしたりしないようにしましょう。
3.面接室に入室する
面接の準備が整うと、面接室に案内されます。
ドアノックを速すぎない感覚で丁寧に3回ノックして、返事が聞こえたら「失礼いたします」と扉を開けて入室しましょう。
そして面接室に入ったら、あなたの誠実さをしっかり伝えられるよう丁寧にあいさつをしましょう。
また、着席する前に椅子に座ってもよいかを確認するようにして、許可が下りたら座ります。
【入室時のマナーはこちらでも詳しく解説しています】
初めての転職の面接でも失敗しない事前準備・マナー・よくある質問の対策4.面接担当者に履歴書と職務経歴書を渡す
当日応募書類を持参する場合は、書類を表側にして相手から正しい向きになるように両手で持ちながら渡しましょう。
渡す際には「履歴書と職務経歴書を持参いたしました。どうぞよろしくお願いいたします」など、あらためて「お願いします」の気持ちを丁寧に伝えることがポイントです。
「面接担当者もいろいろな仕事を抱えているなかで、自分の面接に時間を割いてくれている」という気持ちを持つと、感謝の気持ちを自然に伝えられるでしょう。
5.面接開始
冒頭の「フリーターの就職面接で高確率で聞かれる質問と回答例」でも述べたように、下記のような必ずといってよいほど聞かれやすい質問に対しては、事前に準備をしておき、実際の場ではスムーズに答えられるようにしておくことをおすすめします。
- なぜフリーターをしていたのか理由を教えてください
- 新卒時に就職活動はしなかったのですか?
- フリーター期間中に経験してきた仕事を教えてください
- アルバイト以外に何か活動はしていましたか?
こういった質問に対してもし、受け答えが最初からつまずき気味になってしまうと、準備不足などと思われてしまい、マイナスイメージとなる可能性があるためです。
質問の受け答えについては、相手の目を見てしっかりと話すようにすると良いでしょう。
そうすることによって、あなたの誠実さや真剣さを伝えることができます。
話すときに視線がフラフラしすぎていると、場合によっては「挙動不審」とも取られるかもしれません。
「何か聞かれるとまずいことがあるのかな?」「何か嘘をついているのでは?」と面接担当者に判断されて悪い結果につながってしまうともったいないですので、ぜひこの点についても事前にシミュレーションしておくとよいでしょう。
また、複数の面接担当者のなかでひとりが話しているときは、話している担当者の目をしっかりと見るようにすることもポイントです。
そのことだけでも、「相手の話をしっかりと聞こうとしている」という姿勢を伝えることができるでしょう。
6.面接終了
面接が終了したら、面接担当者に一礼して部屋を出ます。
最後に礼をするときは、「先言後礼(せんげんごれい)」と覚えておきましょう。
つまり、先に言葉を言ってからお辞儀をする、という順序です。
これを意識しておこなうだけでも、礼と同時に言葉を発する場合に比べてだいぶ「引き締まった」「丁寧な」最後の印象を与えることができるでしょう。
とくに面接担当者が年配者だった場合には、効果がより大きいかもしれません。
以上が、面接前後を含めた大まかな全体の流れと注意点です。
フリーターが面接を通過するためのポイント

「書類審査を通過している」という事実を自信につなげる
面接に至っているということは、採用担当者は就活者に少なからず興味があるということです。
書類選考に通っているということは、採用内定される可能性が高いため面接に呼ばれています。
面接までたどり着いたら、あとは努力次第で内定を獲得することができる位置まで来ています。
内定を出す見込みもない候補者を面接に呼ぶということはありません。
あと一歩で内定を獲得できる位置まで来ているということを忘れずに、自信を持って面接に臨んでください。
フリーターだった理由と就職したい理由を前向きに伝える
面接で重要なポイントである「なぜフリーターをしていたのか、なぜ就職したいのか」をポジティブに答えることが採用の合否を左右します。
そしてその理由を面接に至っているあなたであれば持っているはずです。
何のアピールポイントもない人材などいません。何かしら強みがあるはずですので、自信を持ってアピールしてください。
面接で重要なことは、企業の求めている答えをあなたなりにポジティブに答えることです。
面接対策が不安なら転職エージェントにサポートしてもらう
「面接対策、これで大丈夫かな?」と感じている方は、面接対策のプロである転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
転職エージェントのキャリアアドバイザーが、面接のノウハウから就職を希望する業界や企業の情報を教えてくれますので、効率よく面接対策を進めることができます。
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