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【3つの指標でマッチング】地場企業だから築ける転職者と企業の深い関係
――タマリバの特徴や、大手転職サイトとの違いについて教えてください。
大手転職サイトとの違いは、地場企業だからこその強みとして地域間・企業間とのネットワークが深い企業のご紹介が非常に多いことです。
掲載するだけで掲載費用がかかる従量課金型が一般的ですが、弊社は取材撮影掲載無料、採用が決定してからの完全成功報酬型です。
そのため、初めて求人媒体を使う企業様が多いのも特徴です。
また、弊社ではイメージ写真及び人が写らない原稿は掲載不可にしています。
それは「誰と働くか」ということを大事にしているため、活躍しているヒトに焦点をあてているからです。
――一般的な転職エージェントとの違いはなんでしょうか。
大手転職エージェントとの違いとして、弊社は「ベストマッチング」を目指しております。
私共のベストマッチングの定義は、
- ①スペックマッチング:性別・年齢・資格・キャリア
- ②タイプマッチング:協調性・目標達成意欲・人間性等
- ③カルチャーマッチング:経営理念・社風
3つの指標で転職者と企業がマッチングするかを検討します。
大手転職エージェントは①のスペックマッチングのみで数を捌きますが、弊社は数ではなく質です。
鹿児島の地に密着しているからこそ、転職相談者全員と1時間以上の面談や企業への訪問で1時間以上の取材を行うため、タイプやカルチャーといったマッチングも同時に実現ができます。
タマリバ立ち上げの背景
――タマリバを立ち上げたときの背景や経緯を教えてください。
日本全体の課題である少子高齢化の加速に加え、特に鹿児島において重要な課題とされる若手の県外流出など、いずれにしても地域における労働力人口の減少は進み、人材採用は超売り手市場の真っただ中にあります。
一方で豊富な選択肢があるかのように見える求職者サイドも、情報過多ゆえどのような選択をすべきか思い悩み、仕事探しに「迷う時代」にあるのかもしれません。
私自身2012年に故郷鹿児島にUターンした当時、遠方からの転職活動には苦労を伴いましたが、幸いなことに鹿児島の魅力的な企業、熱い想いを持たれた経営者の方々に数多く出会ってきました。
そして、それぞれの企業が大事にしてきた理念・ビジョン・地域貢献・働く仲間への想いがあることを知りました。
仕事や情報がないことを理由にUターンや転職を足踏みしていた自分と、魅力的な企業や人が存在していることにギャップを感じ、「自らが地元鹿児島の地で、就転職の渦の中心になりたい」と思うに至ったことが背景にあります。
企業と人との想いをつなぎ、仕事の充実を人生の充実につなげることが、私ができる故郷での使命だと考えています。
「なぜタマリバなのか」というきっかけが重要だった
――タマリバの立ち上げからおよそ1年ということですが、サービス開始から現在まで大変だった点、またこれからの課題はなんでしょうか。
県外資本含めタマリバの同業者は20社以上ありますが、企業様に営業が多く来る中で「何故タマリバなのか」のきっかけづくりには苦労しました。
おかげさまで現在では非常に多くのご紹介をいただいております。
これからの課題として、現在(2020年10月時点)1日に約250名の方が閲覧しておりますが、さらに多くの方に知っていただきたいと考えています。
現在お仕事を探している顕在層に加え、なんとなく、もしくはチャンスがあれば転職したいという潜在層に向けて、いかにタッチポイントを作っていくかということはこれからの課題です。
コロナ禍による求職者側と企業側の意識の変化
――コロナ禍によって首都圏から地方への移住について関心が集まっていますが、求職者の鹿児島県へのU・I・Jターン意欲などはどう感じられますか。
世の中的に「地方」「移住」「テレワーク」などの言葉が出てきていることもあり、若干ではありますが主に首都圏からの転職相談が増加傾向にあると思います。
一方で給与・休日の格差は首都圏と地方では大きいため、受け入れ態勢は作っていかなければならない環境にあると考えます。
――コロナ禍によって転職市場も買い手市場へトレンドが変化すると言われておりますが、鹿児島企業の人材採用の動きにも変化はあるでしょうか。
求職者動向で例年との違いは、本来4月以降は求人の閲覧者数は減少傾向にありますがタマリバのサイトは1.2倍の水準で上昇しています。
これは、仕事を探している人が増えている傾向にあると思っています。
一方で決して応募が殺到しているわけではないことと、企業側も採用は慎重に行うことに変わりはありません。
採用ができる企業にとっては今がチャンスだと考えます。
鹿児島には「こういう企業があったんだ!」という驚きがある
――最後に鹿児島県内で転職、または県外からU・I・Jターンを検討している20代の方へメッセージをお願いします。
私が感じる鹿児島で働く魅力は、やはり地元であるということが最も大きいです。
鹿児島にもオンリーワンやナンバーワンな企業がまだまだあるので、「こういう企業があったんだ!」という部分をもっと多くの方に知っていただきたいです。
また、私共は「どこで働くかよりも誰と働くか」「何をやりたいかよりもどうなりたいか」ということを大事にしています。
何歳になっても、上記の自問自答を繰り返しながら今のお仕事や社会に向き合っていきましょう。