未経験の業界へ転職するときの志望動機の例文と書き方

20代で転職を検討している人の中には未経験業界への転職を希望する人も多いと思いますが、「経験がないから…」と、志望動機に何を書けばよいか迷ってしまうこともあると思います。

結論からいうと、業界経験がないからといって心配することはなく、コツとポイントを押さえれば未経験業界でも魅力的な志望動機を作成することが可能です。

この記事でわかること

  • 20代で未経験業界への転職を検討している方への、効果的な志望動機の書き方
  • 未経験業界の人事担当者に自分をアピールする方法
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【この記事を執筆した人】

ペンネーム:Kelly

  • 新卒で大手就職情報会社へ入社
  • 企業採用広報ディレクターを経て、最年少で就職総合媒体の編集長に就任
  • 編集の傍ら採用イベントにて就職に関する講演などを行う
  • その後上司と共に独立し、ナショナルクライアントからベンチャーまで採用コンサルティング・採用ブランディング・PRなどを手がけ、現在は採用PRコンサルタント・広告プロデューサーとして活躍中。

※本人都合により顔写真は非公開とさせていただきます。

未経験の業界へ転職するとき志望動機は凄く大事

未経験の業界へ転職するとき志望動機は凄く大事

未経験業界に限らず、志望動機は転職の成否を左右する重要なポイント。企業側に伝えるべき志望動機のポイントは、下記の4点です。

  • その業界に興味を持ったきっかけやポイント
  • なぜその企業に入社したいのか
  • その企業で何をしたいのか(目標やキャリアビジョン)
  • 熱意や情熱

これらのポイントを志望動機に落とし込む際、自分のキャリアや経験と志望する業界の仕事内容にギャップがあればあるほど、企業側に「なぜその会社なのか」ということが伝わるよう具体的に説明をする必要があります。

どの業界や企業にも流用できそうな「社風のよさを感じた」「おもしろそうだと感じた」「高い技術力に興味を持った」などの志望動機だけでは、その企業を志望している理由が十分に伝わりません。

同じ理由で、情熱だけをぶつけるのもNGです。

「志望する具体的な理由が見つからない」という場合もあると思います。その場合は、まず人事担当者の気持ちになって「この求人ではどのような人物が求められているか?」ということを掘り下げてみましょう

そのためにはしっかりと企業研究と自己分析をすることが必要です。

求められている人物像がある程度想像できたら、自分のこれまでのキャリアで培ったスキルや強み・得意分野などを、応募する業界や求人の仕事内容に擦り合わせていきます。

しかし、このプロセスを経ても志望動機がまとまらない可能性もあります。その場合は志望求人と自分の適性や強みがマッチしていない可能性もあるので、志望業界を見直すことも大切です。

未経験業界への志望動機の書き方

未経験業界への志望動機の書き方

志望動機を作成するときは「面接担当者を納得させる」ことを意識して、面接担当者視点で作成するとよいでしょう。

面接担当者は具体的にどのようなポイントを見ているのでしょうか。

●業種や職種・企業に興味を持ったきっかけ

「なぜこの会社か」を、「業界に興味を持った理由」から掘り下げて「具体的に」説明をしていきましょう。

仕事上でなくても、これまでの経験と結びつけて志望動機にできるのがベストです。

志望動機を作成するうえで企業研究は大切ですが、企業のHPを見れば書いてあるような、薄っぺらい理由はできるだけ避けましょう

しっかり調べれば「志望企業社長のインタビュー内に書かれている将来ビジョン」や「オンライン上の経済関係サイト記事」などを見つけることができますので、いろいろな角度から調べて「面接担当者を唸らせる」ことを意識した理由を説明しましょう。

●企業にどのように貢献できるのか

企業側が採用したいのは、自社にとってメリットのある人。募集ポジションのスキルを持っていれば評価しやすいですが、未経験業種の場合は直接的に活かせるスキルが見つからないかもしれません。

異なるスキルが必要な分野への応募だとしても「勉強して新しいことを吸収する意欲」「熱意を持って仕事に取り組む姿勢」「コミュニケーション能力が高く調整力がある」など、どのように応募企業に貢献できるのかを伝えましょう。

また、現在別の業界で働いていても、「丁寧な対応」「資料を分析してまとめるのが得意」など、何かしらの活かせるスキルがあるはずです。

現在の業務で自分が持っているスキルを洗い出し、応募求人の内容にあてはめてみましょう。

●入社後の働き方が想像できるか

「熱意を持って仕事に取り組む姿」「前向きに仕事ができるか」など、入社後のポジティブな働き方が想像できるような志望動機を作成しましょう。

そのためには退社理由の伝え方も大切です。例えば「裁量がないから転職したい」というような場合、現在の勤務先よりも規模が大きい会社を目指しているのであれば、より自分の裁量はなくなるケースが多く、矛盾してしまいます。

「裁量がなく、いろいろな提案を上司にしてきたがはね除けられ続けた。応募先企業はボトムアップの社風で、よい意見はどんどん取り入れると知り志望した」など、転職理由に前向きさを加えると、転職理由への納得感や入社後イキイキと活躍してくれる姿が想像できるでしょう。

●キャリアビジョンが明確か

入社後やりたいことや、その企業へ入社した後の5年後や10年後何をしていたいのか、キャリアビジョンを明確にしておきましょう。

「その企業で長く働きたい」という意思が伝わるのと同時に、企業側が入社後のミスマッチがないかどうかを判断する基準となります。

キャリアプランは採用HPなどで公開している企業も多いので、それらを参考に長年にわたってその企業で活躍できるキャリアビジョンを作成しましょう。

●採用ニーズに合っているか

「正確・的確に業務を進行することができるか」「リーダーシップがあるか」など、社風や求人内容によって求められる人材像は異なります。

自分の強みと求人職種のマッチするポイントをしっかりからめて、志望動機を伝えましょう。

●書類と面接での話に一貫性があるか

多少の言い回しは変わっても問題はありませんが、話の核となるポイントはずれないように注意しましょう。

一貫性がないと「書類の内容は本心ではない」と思われてしまいます

また一貫性が大切と言っても書類に記載した内容を丸暗記して、面接で一語一句同じことを言うのもNG

面接での志望動機は書類内容を補足したり具体的な追加情報を述べたりするイメージで臨みましょう。

未経験業界へのこんな志望動機があります

未経験業界へのこんな志望動機があります

それでは具体的に、志望理由の例を見ていきましょう。

専門商社の営業職からメーカーの事務職を志望する場合

【悪い例】

私はこれまで複合機の営業職をしていました。

営業職では学生時代にサッカー部で養った体力と精神力を武器に、新規のお客様も獲得できやりがいも感じていましたが、同じ商品を同じような方法で営業し続けるという仕事に新鮮さを感じられなくなり、上司に部署移動を相談したのですが、はっきりとした返事はいただけませんでした。※1


そのようなときに、御社の求人を拝見し興味を持ちました。御社は家電分野で新しい製品を次々と生み出しています。このように新製品を発表し続けられるのも、 ※2 それぞれの分野で優秀なメンバーが、自由闊達な社風の中で日々業務に取り組んでいるからだと思います。※3


自分も今回募集の職種において、さらに貴社から画期的な商品を世に送り出せるよう、営業職で培ったコミュニケーション力と持ち前の体力で、事業を支えられる ※4 のではないかと思い、志望しました。


POINT1 前向きな言葉で書く

退職理由が前向きでなく、ネガティブな結論で終わっています。前向きな言葉に言い換えましょう。

POINT2 具体的なポイントから興味を持った理由を書く

事業や企業の研究が「新製品を生み出している」だけで、情報収集の薄っぺらさを感じる内容です。

新製品であれば開発に関する情報や携わったメンバー、プレスリリースなどより詳細な情報があるはずなので、それらをしっかり調べて「製品開発に至ったきっかけ」「製品開発におけるメンバーや会社の思い」など、より具体的なポイントから興味を持った理由づけをするようにしましょう。

POINT3 具体的な事例を挙げる

「自由な社風」に惹かれる人は大勢います。

しかし、自由な社風であれば自分をどう活かせるのかまで踏み込んで書くことが大切です。

また、自由な社風がどの情報を元にしたのか不明瞭です。社風を体現する具体的な事例を挙げましょう。

POINT4 PRする能力とキャリア展望を関連させる

営業職で養ったコミュニケーション能力をPRするのはよいのですが、前段の企業や職務に対する研究が薄いのでうまく結びついていません。またキャリアビジョンが感じられない内容です。

これらを踏まえて、改善すると次のようになります。

【良い例】

私はこれまで複合機の営業職をしていました。営業職では一日に何件も訪問するなど体力を必要とすることもありましたが、学生時代にサッカー部で養った体力と精神力、そしてチームとしてプレイすることの大切さをを軸に業務をこなしてきました。

営業職は個人の力量が大切だと思われがちですが、自分ではチームプレイがよい結果をもたらすと思っています。会社から与えられた営業目標を営業部全体で達成するには、まずは目標を共有し各メンバーそれぞれが目標達成のモチベーションを持つことが大切です。そして情報を共有しあったり、自分や他のメンバーが詳しい商品や分野があればフォローを行ったりするなど、メンバーが協力し合うことが大切だと感じました。

前職では新規のお客様も獲得できやりがいも感じていましたが、営業を通じてお客様と話をしているうちに新しいニーズを感じ、新サービスや商品のアイディアが次々と浮かんできました。そのためマーケティング部門や企画部門への異動を希望したのですが、1年待っても具体的な返答が得られなかったため、転職を検討するようになりました。

御社では「◯◯シリーズ」など、蓄電式で停電時でも使える家電製品を数多く生み出していらっしゃいます。そして同シリーズの開発にあたって「被災された社員やそのご家族のみなさまがアイディアを出し合い、被災地であるべきもの、そして地球環境によいものを形にした」というコンセプトに感銘しました。またアイディアの構想から発売まで1年半という短い期間から、御社のスピード感や社員の熱意を汲み取る社風を感じました。

自分も営業で培ったヒアリング力とコミュニケーション力で、市場に求められている製品を調査し、他の部門とコミュニケーションを取りながら「ものづくり」の本質にたった製品を世に生み出すメンバーとして力を発揮していきたいと思っています。

そしてゆくゆくは、現在社会問題になっている介護職の重労働が解消できるような製品を生み出したいと考えています。友人の介護士が体を壊してしまい退職せざるを得なくなったのですが、その背景には人員不足が影響しています。

今後ロボットなどの導入も検討されていますが、介護をされる側の立場からすると非人間的なコミュニケーションは望んでいないのではないかと強く感じています。人間としてのコミュニケーションをしつつも、業務の一部はIT化・自動化することで介護士の軽減は負担できるはずです。

御社であれば「◯◯シリーズ」の例から、社会から必要とされている商品づくりができるのではと感じ、志望させていただきました。

上記の例は面接の志望動機の一例です。実際書面で書くときは長すぎてもNGなので、400〜600字程度でまとめることを心がけてください。

まずは面接で話す内容を作成し、それを推敲する形で書面に落とし込むとよいでしょう。

志望動機が書けないなら転職エージェントを活用すべき

志望動機が書けないなら転職エージェントを活用すべき

今や20代は、多くの人がキャリアチェンジを考える年代。

転職サービス大手のDODAの調査によると、2018年上半期の転職成功者は25~29歳が「39.6%」で最も多く、24歳以下の「10.3%」と合わせると転職成功者の約半分が20代ということになります。

企業側は実務経験以外にも、さまざまな角度から応募者を見ています。

特に20代の場合は「これからどれだけ伸びそうか」という可能性の部分を見られることも多いので、志望業界の経験がなくても、それほど気にする必要はないでしょう。

しかし未経験業種への転職においては、いろいろ考えても「うまく志望動機がまとまらない」ということもあると思います。

そんなときは転職エージェントの書類作成・面接サポートをうまく利用しましょう。

転職においてはまず「書類選考」に通過しなければ面接まで進むことができませんが、学歴や経歴が魅力的でも志望動機がイマイチだと、書類選考を通過することが難しくなってしまいます。

転職エージェントはサポートしている求人応募者が紹介企業へ入社することで、はじめて企業側から報酬を得るビジネス。

そのため書類選考や面接を通過できるように、一緒に効果的な志望動機を考えてくれます。

転職エージェントを利用して志望動機を作成するメリットは、主に「業種や職種・キャリアによって選考を通過しやすい志望動機を熟知している」「客観的にアドバイスをしてくれる」ということです。

同じ内容を企業側に伝える場合でも、転職エージェントは「うまく伝える方法」を熟知しています。

また自分の志望動機に自信があっても、エージェントのアドバイザーに添削を依頼すると新たな発見があるかもしれません。

例えば強い思い入れがある企業への志望動機は熱意たっぷりに書けるかもかもしれませんが、第三者が見ると「ひとりよがり」に見えてしまう可能性もあります。

転職エージェントから志望動機のサポートを受ける際には、書く内容がまったく思い浮かばなくても「何を書けばよいかわからなくて…」と相談時に何もないという状態は極力避けましょう。

箇条書きでもよいので、まずは関連事項をとにかく書き出してみてください。

自分で考えた内容が少しでもあるかないかで、「自分らしさ」が出せる志望動機が作成できるかどうかが左右されることもあります。

できるだけ面談の前に志望動機を作成し、その内容について疑問や不安な点をまとめておきましょう。

そうすることで実践的効果的なアドバイスを受けられるはずです。

まとめ|志望動機はこう書く

未経験業種への転職で、非常に重要なポイントとなる志望動機。

転職先企業や業種に限りませんが、志望動機作成のポイントは「自分が面接担当者だったら、この人を採用したい」と思われる内容であるかどうかということです。


「なぜその企業なのか」「なぜ未経験でその業界を志望するのか」ということがきちんと感じられる志望動機であれば、未経験業種への転職はそれほど難しいことではないでしょう。

自己分析や企業研究をしっかり行い、またこの記事も参考にして、読んで納得できる、熱意ある志望動機を作成してみてください。


また未経験業種の転職において、志望動機の作成に悩みや疑問はつきものです。

悩んだら、気軽に転職エージェントに相談してみましょう。


相談することでポイントが整理でき、より効果的に伝わる志望動機が作成できるはずです。

志望動機をしっかり固めて万全に準備を行い、未経験業種への転職をぜひ成功させてくださいね。

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