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【この記事を監修した人】
- 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント/国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士/CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
- 高校・大学での就職研修講師、職業訓練校・就職支援センターでのキャリアカウンセリング、「マイナビ就職EXPO」「doda転職フェア」へキャリアカウンセラーとしての参加など、神奈川県を拠点に幅広く就職支援を行う。
- また、採用・昇進評価に関わる人事側からの的確な目線に定評があり、行政機関・民間企業から人材アセスメント(第三者判定)としての委託を複数受け持つ。
目次
未経験の業界へ転職するときの志望動機の重要性

未経験の業界に限らず、志望動機は転職の成否を左右する重要なポイントです。
- その業界に興味を持ったきっかけやポイント
- なぜその企業に入社したいのか
- その企業で何をしたいのか
(目標やキャリアビジョン) - オリジナリティーのある熱意や情熱
これらのポイントを志望動機に落とし込む際、自分のキャリアや経験と志望する業界の仕事内容にギャップがあればあるほど、企業側に「なぜこの会社なのか」というあなたの熱意が伝わるよう具体的に説明をする必要があります。
どの業界や企業にも流用できそうな「社風の良さを感じた」「おもしろそうだと感じた」「高い技術力に興味を持った」などの志望動機だけでは、その企業を志望している理由が十分に伝わりません。
同様に、情熱だけをぶつけるのもNG
しかし、熱意を込めすぎると、ひとりよがりな「志望動機」になってしまう場合もあると思います。
その場合は、まず人事担当者の気持ちになって「この求人ではどのような人物が求められているか?」ということを掘り下げてみましょう。
そのためにはしっかりと企業研究と自己分析をすることが必要です。
求められている人物像がある程度想像できたら、自分のこれまでのキャリアで培ったスキルや強み・得意分野などを、応募する業界や求人の仕事内容に擦り合わせていきます。
しかし、このプロセスを経ても志望動機がまとまらない可能性もあります。
その場合は志望求人と自分の適性や強みがマッチしていない可能性もありますので、志望先を見直すことも大切です。
【NG例を添削】未経験業界へのこんな志望動機があります

まずは書いてみる前に志望動機のNG例を見てみましょう。
【NG例文 営業職から企画職を志望する場合】
※添削1私はこれまで複合機の営業職をしていました。
営業職では学生時代にサッカー部で養った体力と精神力を武器に、新規のお客様も獲得できやりがいも感じていました。
ですが、※添削2同じ商品を同じような方法で営業し続けるという仕事に新鮮さを感じられなくなり、上司に部署異動を相談したのですが、はっきりとした返事はいただけませんでした。
そのようなときに、御社の求人を拝見し興味を持ちました。
御社は家電分野で新しい製品を次々と生み出しています。
※添削3このように新製品を発表し続けられるのも、それぞれの分野で優秀なメンバーが、※添削4自由闊達な社風の中で日々業務に取り組んでいるからだと思います。
自分も今回募集の職種において、さらに貴社から画期的な商品を世に送り出せるよう、※添削5営業職で培ったコミュニケーション力と持ち前の体力で、事業を支えられる のではないかと思い、志望しました。
添削1 結論から書く
※添削1私はこれまで複合機の営業職をしていました。
まずはどのような問いへの答えなのか、自己紹介からではなく、結論=志望動機から述べましょう。
結論を述べたら、その理由を答え、理由を補強するためのエピソードを述べるという基本構成を軸に書いてみましょう。
- 結論-志望動機
- 理由-その根拠となる事実
- エピソード-オリジナリティー
添削2 前向きな言葉で書く
※添削2同じ商品を同じような方法で営業し続けるという仕事に新鮮さを感じられなくなり、上司に部署異動を相談したのですが、はっきりとした返事はいただけませんでした。
退職理由が前向きでなく、ネガティブな内容で終わっています。
ネガティブなままだと「意に沿わないことがあるとすぐやめようとするのではないか?」と面接担当者に不安を与えてしまいますので、前向きな言葉に言い換えましょう。
添削3 具体的なポイントから興味を持った理由を書く
※添削3このように新製品を発表し続けられる
事業や企業の研究が「新製品を生み出している」だけで、情報収集の薄っぺらさを感じる内容です。
新製品であれば開発に関する情報や携わったメンバー、プレスリリースなどより詳細な情報があるはずです。
それらをしっかり調べて「製品開発に至ったきっかけ」「製品開発におけるメンバーや会社の思い」など、より具体的なポイントから興味を持った理由づけをするようにしましょう。
添削4 具体的な事例を挙げる
それぞれの分野で優秀なメンバーが、※添削4自由闊達な社風の中で日々業務に取り組んでいるからだと思います。
たとえば例文のような「自由な社風」に惹かれる人は大勢います。
しかし、自由な社風であれば自分をどう活かせるのかまで書くことが必要です。
また、自由な社風がどの情報を基にしたのか不明瞭ですから、社風を体現する具体的な事例を挙げましょう。
添削5 PRする能力とキャリア展望を関連させる
自分も今回募集の職種において、さらに貴社から画期的な商品を世に送り出せるよう、※添削5営業職で培ったコミュニケーション力と持ち前の体力で、事業を支えられる のではないかと思い、志望しました。
営業職で養ったコミュニケーション能力をPRするのは良いのですが、前段の企業や職務に対する研究が薄いので職種とスキルがうまく結びついていません。
また、キャリアビジョンも感じられない内容になってしまっています。
入社後にどのように活躍していくのかイメージを持たせられるように、アピールするスキルと業務内容を関連付けられると中身の濃い志望動機になります。
未経験業界への志望動機の書き方7つのポイント

志望動機を作成するときは「面接担当者を納得させる」ことを意識して、面接担当者の視点で作成すると良いでしょう。
- 業界や職種・企業に興味を持ったきっかけ
- 企業にどのように貢献できるのか
- 入社後の働き方が想像できるか
- キャリアビジョンが明確か
- 採用ニーズに合っているか
- 書類と面接での話に一貫性があるか
- 提出媒体によって文章量を変える
面接担当者は具体的にどのようなポイントを見ているのでしょうか。
POINT1 業界や職種・企業に興味を持ったきっかけ
「なぜこの会社か」を、「業界に興味を持った理由」から掘り下げて「具体的に」説明をしていきましょう。
仕事上でなくても、これまでの経験と結びつけて志望動機を明確にできるのがベストです。
志望動機を作成するうえで企業研究は大切ですが、企業のHPを見れば書いてあるような言葉を借りただけの薄っぺらい理由はできるだけ避けましょう。
POINT2 企業にどのように貢献できるのか
企業側が採用したいのは、自社にとってメリットのある人です。
募集ポジションのスキルを持っていれば評価しやすいですが、未経験業種や職種の場合は直接的に活かせるスキルが見つからないかもしれません。
それでも未知の分野に挑戦するという向上心や足りない知識を行動で示すことが必要です。
- 関連資格取得のため勉強中である
- 通信講座を受講中である
- 関連書籍を何冊か読んでいる
など、異なるスキルが必要な分野への応募だとしても「勉強して新しいことを吸収する意欲」「熱意を持って仕事に取り組む姿勢」など、どのように応募企業に貢献できるのかを伝えましょう。
POINT3 入社後の働き方が想像できるか
「熱意を持って仕事に取り組む姿」「前向きに仕事ができるか」など、入社後のポジティブな働き方が想像できるような志望動機を作成しましょう。
現在別の業界で働いていても、「丁寧な対応」「資料を分析してまとめるのが得意」など、何かしらの活かせるスキルがあるはずです。
現在の業務で自分が持っているスキルを洗い出し、応募求人の内容にあてはめてみましょう。
POINT4 キャリアビジョンが明確か
入社後やりたいことや、その企業へ入社した後の5年後や10年後何をしていたいのか、キャリアビジョンを明確にしておきましょう。
「その企業で長く働きたい」という意志が伝わるのと同時に、企業側が入社後のミスマッチがないかどうかを判断する基準となります。
キャリアプランは採用HPなどで公開している企業も多いですので、それらを参考に長年にわたってその企業で活躍できるキャリアビジョンを作成しましょう。
POINT5 採用ニーズに合っているか
未経験者の募集求人であっても、誰でもいいという訳ではありません。
業界や職種、社風などにより「正確・的確に業務を進行することができるか」「リーダーシップがあるか」「折衝力はあるか」など、求められる人材像は異なります。
応募資格に書かれている必須条件はもちろんのこと、歓迎条件などからもどのような人材を欲しているか想像を膨らませてみましょう。
自分の強みと求人職種のマッチするポイントをしっかりからめて、志望動機を伝えましょう。
POINT6 書類と面接での話に一貫性があるか
多少の言い回しは変わっても問題はありませんが、話の核となるポイントはずれないように注意しましょう。
一貫性がないと「書類や今の話の内容は真実ではない」と思われてしまいます。
また一貫性が大切と言っても書類に記載した内容を丸暗記して、面接で一語一句同じことを言うのもNGです。
面接で志望動機を述べるときは、書類の内容を補足したりエピソードを追加したりするイメージで臨みましょう。
POINT7 提出媒体によって文章量を変える
志望動機は履歴書に書く欄があるほか、企業によっては別紙にて提出を求めてくる場合があります。
履歴書の志望動機欄
履歴書のフォーマットによりますが、だいたい200文字前後に収まるよう欄の大きさによって調整しましょう。
志望動機書
志望動機書での提出を求められた場合はA4用紙1枚ほどにおさめるとよいでしょう。
紙面の8割が埋まるよう、だいたい800~1000文字ほどを想定し上記の内容をさらに肉付けしたり、理由とエピソードのセットを増やしていくようにしましょう。
- 結論-志望動機
- 理由-その根拠となる事実
- エピソード-オリジナリティー
未経験業界への志望動機 OK例
では7つのポイントを押さえて志望動機を書いてみましょう。
- 業界や職種・企業に興味を持ったきっかけ
- 企業にどのように貢献できるのか
- 入社後の働き方が想像できるか
- キャリアビジョンが明確か
- 採用ニーズに合っているか
- 書類と面接での話に一貫性があるか
- 提出媒体によって文章量を変える
【履歴書の志望動機欄】
OK例文①異業界×同職種 営業職→営業職
顧客ニーズに寄り添った商品を営業したいと思い、貴社を志望いたしました。
現在は複合機の営業として持ち前の体力と精神力で新規のお客様を獲得してまいりましたが、業界風土として、営業手法にマンネリ化を感じておりました。
商品力の少なさからお客様から引き出したニーズや課題を解決しきれない日々が歯がゆく、商品力をもった貴社でお客様に寄り添った営業をしたいと考えております。
日々磨いてまいりましたヒアリング力で貴社でもお客様と信頼関係を構築し、売り上げに貢献してまいる所存です。どうぞよろしくお願いいたします。(248字)
OK例文②異業界×異職種 営業事務→医療事務
社会貢献を実感できる業務に携わりたいと思い、貴院の医療事務に応募いたしました。
営業事務として顧客と営業担当をつなぐ業務では、顔の見えない電話での応対が主でしたが、声音やテンポからお気持ちを汲めるよう意識しておりました。
スキルに関してはMOSもExcelとWordのスペシャリストを取得しており、パソコン操作に不便を感じたことはありません。
また、医療事務技能審査試験を受験予定のため独学で勉強中です。
医療については勉強中ではありますが、接遇や事務処理面ではすぐにお役に立てるようになると思います。どうぞよろしくお願いいたします。(263字)
OK例文③ 同業界×異職種 製造オペレーター→生産管理職
業務の専門性を高めスキルアップを目指せる環境を求め、貴社の生産管理部を志望いたしました。
現在は半導体の製造部にてオペレーターを務めておりますが、業務が細分化されており、向上心や知識の積み重ねを発揮しにくい組織体系となっていました。
その点貴社では、原材料管理から改善提案まで全工程に関わることができ、自身の長所を生かせると感じております。
前職で培った、工程専任者としてミスを出さないマニュアル実行力と共に貴社の主力を担う一員として貢献できると考えております。(227字)
【志望動機書】
志望動機書での提出を求められた場合は
- A4用紙1枚ほどの分量
- 紙面の8割が埋まるよう800~1000文字ほど
- 理由とエピソードのセットを増やす
OK例文 異業界×同職種 営業職→営業職
志望動機書
○年○月○日
氏名:○○ ○○
1.志望理由
私は以下の2つの理由から、貴社で営業職として活躍したいと考えます。
①なぜ営業職なのか
私は複合機の営業として持ち前の体力と精神力で新規のお客様を獲得してまいりました。
取り扱っている商材はカスタマイズの幅は広くはございませんが、だからこそお客様から消去法で選択肢から外されないよう、ニーズと課題をすくい取り、解決するための知恵と納得していただけるようトークを磨いてまいりました。
顧客と自社の益を最大限引き出す営業職に面白みを感じており、営業職としてのスキルアップを目指している次第です。
②なぜ貴社なのか
貴社を志望するのは、部署や職種間での連携が柔軟であり、顧客が抱える課題を営業の提案力と技術者の創意工夫で最大限解決していく風土に魅力を感じたからです。
営業としての命題は自社に利益をもたらす存在でありながら、顧客が期待する以上の解決策を提示し、満足度を最大化することにあると考えております。
その点、貴社は「まず顧客の思いを叶え、その先に自社の利益がある」と考え、このモットーを実行し続け、現に営業利益は毎年前年度超えを達成しています。
このような企業理念とバイタリティーをもつ貴社にて自身の強みを生かしたいと思い、志望いたしました。
2.貢献できること
私は以下の2点で、貴社に貢献できると考えております。
①ヒアリングに基づく課題解決能力
私は少ない商品力の自社製品を確実にご納得いただいた上でご購入いただけるよう、丹念に顧客ニーズと課題を聞き出し焦らず機を狙う忍耐力を持っています。
入社2年目の冬には初めて、リースに切り替えられてしまった既存顧客から再び発注をいただくことができました。
これは先輩の力も多いにあるのですが、入社時から定期的に訪問させていただき、顧客にとってネックであったランニングコストとメンテナンスの課題を解決する落としどころを、時間をかけて見つけることができたために叶えられた案件でした。
このように焦ることなく丹念にヒアリングを心掛け、忍耐強く営業し続けることで貴社に貢献できると考えております。
②予算達成にかけるガッツ
営業活動では、機を狙うだけではなく、自ら機会を作ることにも心を砕いてまいりました。
これまで顧客との間で培ってきた関係性をもとに、フォローアップの対応時に見込み顧客となるような企業をご紹介いただけるような信頼関係を築くことができたと自負しております。
初めの頃は厚かましさとのバランスが難しく、難色を示されることもございましたが、ヒアリング時からしっかりとした信頼関係と「お願い」をしやすい距離感を醸成してまいりました。
このように機を狙うだけではなく、ガッツをもってアプローチも行える精神力で貴社に貢献できると考えます。
上記の例は志望動機書の一例です。
実際書面で書くときは長すぎてもNGですので、段落構成を意識してまとめることを心がけてください。
また面接で話すときは1分から3分以内で話せるよう要点をまとめて話せるよう練習しておきましょう。
書面で「貴社」としたところを口頭では「御社」と言い換える点も気をつけてくださいね。
まずは面接で話す内容を作成し、それを推敲する形で書面に落とし込むとよいでしょう。
志望動機が書けないなら転職エージェントを活用すべき

今や20代は、多くの人がキャリアチェンジを考える年代。
企業側は実務経験以外にも、さまざまな角度から応募者を見ています。
特に20代の場合は「これからどれだけ伸びそうか」という可能性の部分を見られることも多いですので、志望業界の経験がなくても、それほど気にする必要はないでしょう。
しかし未経験業種への転職においては、いろいろ考えても「うまく志望動機がまとまらない」ということもあると思います。
転職エージェントの書類作成・面接サポート
そんなときは転職エージェントの書類作成・面接サポートをうまく利用しましょう。
転職においてはまず「書類選考」に通過しなければ面接まで進むことができません。
ですから、学歴や経歴が魅力的でも志望動機がイマイチだと、書類選考を通過することが難しくなってしまいます。
転職エージェントを利用して志望動機を作成するメリットは、主に
「企業側の社風や募集の背景を知っている」
「企業側の目線も持ち客観的にアドバイスをしてくれる」ということです。
同じ内容を企業側に伝える場合でも、転職エージェントは「うまく伝える方法」を熟知しています。
アドバイザーに添削を依頼するときは
アドバイザーに添削を依頼するときは、箇条書きでもよいので関連事項をとにかく書き出してみてください。
また、自分の志望動機に自信があっても、エージェントのアドバイザーに添削を依頼すると新たな発見があるかもしれません。
たとえば、強い思い入れがある企業への志望動機は熱意たっぷりに書けるかもかもしれませんが、第三者が見ると「ひとりよがり」に見えてしまう可能性もあります。
転職エージェントから志望動機のサポートを受ける際には、書く内容がまったく思い浮かばなくても「何を書けばよいかわからなくて…」と相談時に何もないという状態は極力避けましょう。
自分で考えた内容が少しでもあるかないかで、「自分らしさ=オリジナリティー」が出せる志望動機が作成できるかどうか左右されることもあります。
また、相談時間を有効活用するためにも、できるだけ面談の前に志望動機を作成し、その内容について疑問や不安な点をまとめておきましょう。
そうすることで実践的なアドバイスを受けられます。