第二新卒の履歴書の書き方!最初の関門「書類選考」を突破するポイント

第二新卒の履歴書の書き方を紹介自己PRと志望動機でアピールしよう

転職活動が初めてだから履歴書の書き方がわからない
新卒と第二新卒じゃ履歴書の書き方が違うの?

第二新卒として転職活動をスタートするときに、このような疑問が浮かび履歴書の書き方で悩んでしまう人は多いのではないでしょうか?

結論から申し上げますと、第二新卒の履歴書は「自己PR」「志望動機」「職歴」の3項目が新卒時の履歴書と書き方が変わるんです。

とくに自己PRと志望動機は、上手く企業にアピールできると書類選考の追加率が上がり転職が成功に近づくためとくに力を入れるべき項目になります。

氏名や学歴などの項目は新卒時の履歴書と書き方は変わりませんが、書き方を間違えると書類選考が通過しにくくなってしまう可能性があります。

書類選考を通過しやすくするために、自己PRと志望動機、職歴以外の項目の書き方を今一度確認しましょう。

この記事でわかること

  • 正しい履歴書の書き方
  • 第二新卒が志望動機と自己PRでアピールすること
  • 履歴書の書き方に不安がある人の対策

第二新卒の転職を成功するために、履歴書の書き方を再確認しよう

履歴書の書き方をご紹介する前に、履歴書の基本について解説しますね。

まず履歴書は手書きかパソコンどちらで作成しても、選考結果に大きな影響を及ぼすことは基本的にありません

Q.「履歴書は手書きとパソコン作成のどちらが良い?」

パソコンで作成したほうが良い……10.7%
手書きのほうが良い……27.2%
どちらかというとパソコンで作成したほうが良い……3.9%
どちらかというと手書きのほうが良い……15.5%
どちらともいえない、どちらでもかまわない……42.7%

ただし、アンケート結果からもわかるように形式にこだわっている企業もあるので下調べするのがおすすめです。

例えば、手書きの書類を作成する業務がある場合は手書きの方が高評価されやすくなりますよね。

一方、IT系企業のようにパソコンを使う機会が多い場合はパソコンで作成するとPCスキルをアピールできるでしょう。

手書きで作成する場合は、コンビニや文房具屋などに売っている履歴書を利用します。

パソコンで作成する場合は、標準的な形式であることを表す「JIS規格」の履歴書がおすすめです。

おすすめの履歴書テンプレート

リクルート「【ニーズ別】履歴書テンプレート
マイナビ転職「職務経歴書(職種別)・履歴書フォーマット・テンプレート

それでは、履歴書の各項目の書き方や注意点を、実際の書き方の例と一緒にご紹介しますね。

「自己PR」と「志望動機」だけ知りたいという人は「第二新卒が採用に近づく自己PRと志望動機の書き方と注意点」をご覧ください。

日付

【日付】
20〇〇年〇〇月〇〇日

日付を書く際の注意点は2つあります。

  • 指定がない限り和暦と西暦どちらで書いてもかまわないが統一する
  • 履歴書の作成日ではなく、履歴書の提出日または面接日を書く

西暦と和暦どちらで書くか決められない人は、近年、年号が変わった影響でデータベースを西暦で管理する企業が増えているので西暦がおすすめです。

注意点として、日付は履歴書を作成した日ではなく、ポスト投函日メール送信日、また面接当日に履歴書を提出する場合は面接日を書きましょう。

氏名

【氏名】
転職 はじめ

氏名はほかの部分よりも文字を大きく書いて強調しましょう。

また、漢字は戸籍に登録されたのと同じように書きます。

戸籍が新字体や旧字体で登録されている場合は、履歴書の氏名も合わせる必要があるので、履歴書を書く前に確認しておきましょう。

証明写真

証明写真の注意点は3つあります。

  • 利用する写真は撮影から3ヶ月以内
  • スーツを着用し身だしなみを整える
  • できれば写真館を利用する

以前撮影した証明写真が残っており再利用したいと思ったら、必ず3ヶ月以内に撮影した写真か確認してから利用しましょう。

また、証明写真を撮影する際は、私服通勤の会社であっても必ずスーツを着用するべきです。

写真館は証明写真機よりもきれいに撮影できるのでできれば利用するべきですが、提出期限ぎりぎりの場合は証明写真機を使わざるを得ない場合があるかもしれません。

そんなときは、写真のクオリティを上げるため、顔色が明るく見える工夫をしましょう。

証明写真機できれいに撮影するためのコツ

  • 撮影時に膝に白いハンカチを置く
  • 鏡や白い紙などを左右手前に置く
  • レフ板(光を当てるための撮影の道具)の代わりを用意する
  • 最後に証明写真を履歴書に貼る前に、写真の裏面に撮影した日付と名前を黒のボールペンで書いておくと、もし写真が剥がれてしまったときも安心ですよ。

    住所

    【現住所】
    東京都○○区○○丁目××番地××号

    履歴書に書く住所は省略しません

    例えば市区町村以下の住所が「3-8-45」の場合は、「3丁目8番地45号」と書きます。

    また、マンションやアパート名が英語の場合は、筆記体ではなくカタカナやローマ字など、誰が見ても判別できるように書きましょう。

    電話番号

    【電話番号】
    ○○○-○○○○-○○○○

    電話番号は連絡がつきやすい番号を書きます。

    携帯電話の番号を書く人が多いと思いますが、自宅への連絡を希望する場合は固定電話の番号を携帯電話の番号よりも上の欄に書きましょう。

    メールアドレス

    【メールアドレス】
    aabbcc@×××.com

    プライベートで使用しているメールアドレスでもかまいませんが、企業からの大切なメールを見逃してしまうリスクがあります。

    そのためYahoo!メールやGmailなど無料でメールアドレスを取得できるサービスを使い、就活用のメールアドレスを取得するのがおすすめです。

    就活で使用するメールアドレスは、自身の名前を入れたシンプルなものが無難ですよ。

    学歴

    【学歴】
    平成○○年3月 ××市立BB中学校 卒業
    平成○○年4月 ××県立CC高等学校 入学
    平成○○年3月 ××県立CC高等学校 卒業
    平成○○年4月 ○○大学 EE学部 FF学科 入学
    平成○○年3月 ○○大学 EE学部 FF学科 卒業

    学歴は中学校の卒業年次を最初に書き、高等学校以降は入学と卒業の年次を書くのが一般的です。

    学校名と学部は省略せずに必ず正式名称で書きましょう

    職歴

    【職歴】
    平成○○年4月 株式会社○○ 入社
    住宅メーカー 従業員数 ×××名
    ○○支店 第一営業部へ配属
    営業担当として新規見込み客への提案営業を行う
    現在に至る            以上

    履歴書では詳細な仕事内容を書く必要はありませんが、正式な会社名と主な事業内容・従業員数・配属先と担当業務について簡潔に書いておくと丁寧です。

    職歴の最後は退職済か現職かわかるように、現職の場合は「現在に至る」と書きます。

    また、アルバイトや契約社員などで希望職種に活かせる経験がある場合は、「アルバイトとして入社」と書いて雇用形態を明らかにして書くといいでしょう。

    趣味・特技

    【趣味・特技】
    趣味は野球です。学生時代の仲間とチームを組み毎週末試合をしています。

    趣味・特技は、細かくチェックされない可能性があります。

    しかし、面接官と共通の趣味や興味を引く趣味の場合は、会話が弾むときがあるので趣味や特技も書くことをおすすめします。

    業務にあまり関りのない趣味や特技を書いてかまいませんが、採用担当者が懸念を抱く可能性もあるためギャンブル系の趣味は避けた方がいいかもしれません。

    資格・免許

    【資格・免許】
    平成○○年××月 普通自動車第一種運転免許取得
    平成○○年○○月 TOEIC公開テスト スコア720

    資格や免許は正式名称で書きます。

    例えば普通自動車免許の場合は「普通自動車第一種運転免許」、漢字検定の場合は「日本漢字能力検定〇級」となります。

    また、趣味の領域で取得した資格や免許は【趣味・特技】に書くようにし、【資格・免許】には業務に関する資格や免許を書きましょう。

    健康状態

    【健康状態】
    良好(持病の治療のため月に○度通院していますが、持病での欠勤はなし、業務に支障はありません。)

    これまで大きなけがや病気の経験がない方は「良好」のみ書けば問題ありません。

    もし履歴書作成時に風邪などの一時的に不調になった場合や、持病を抱えているが業務に問題なければ「良好」と書いてかまいません。

    また、ぎっくり腰のように通院の必要がないが業務上の配慮が必須である場合は、「ぎっくり腰になったことがあり重いものが持てない」と補足説明もあわせて書きましょう。

    志望動機

    【志望動機】
    入社後約2年間住宅メーカーの営業職として従事し、新規顧客がどのような要望・悩みを持っているのか、徹底的に把握することを心がけてきました。お客様のニーズに合わせたご提案をし続け、契約者数を積み上げていく毎日にやりがいを感じています。その一方で、決められた仕事を続けるだけでは、業務の幅が広がらず物足りなさを覚えることもありました。
    先日、偶然貴社社長のブログにて、「ユーザーのニーズを徹底的に探り続けること」が企業理念のひとつだと知り、自分の仕事に対するスタンスと同じであることに共感いたしました。毎月1回の○○ミーティングでは、経験・職務年数を問わず新たなアイデアを出し合う機会もあると知り、風通しがよく個人に与えられる裁量も大きい貴社に魅力を感じました。これまで培ってきた営業経験を活かすことで、貴社への貢献が可能であると考えたため、貴社を志望いたしました。

    志望動機で書くべきポイントは3つあります。

    • これまでの経験
    • 企業理念の共感
    • 活かせるスキル

    第二新卒の場合は、この3つと「退職理由」も追加されます。

    退職理由はできるだけネガティブな表現は控えて、あくまで前向きな転職であることをアピールしましょう。

    自己PR

    【自己PR】
    現職では、ショールームに来場された新規客に対する営業活動が中心です。ほとんどの場合がはじめて接するお客様ばかりですが、これまでの新規客アンケートデータを分析し、接客に活用しています。
    例えば若年層の夫婦向け・ファミリー向け・高齢夫婦向け・その他に分け、要望やニーズの多かった項目を参考にしながら、積極的な提案営業を進めてきました。その結果、前月までは新規見込み客20件に対し1件の契約決定であったところが、翌月には4件までアップしました。
    はじめてのお客様だからと委縮せず、これまでに集めたデータを基に柔軟に対応していくことで、成果につながっています。貴社でも、様々な仕事へ臨機応変に粘り強く対応し、チャンスを掴んでいけるよう精進していく所存です。

    自己PRは就業意欲・柔軟性・スキル・経験が盛り込まれていること、志望動機と矛盾しないこと、具体的なエピソードで紹介することを意識して作成しましょう。

    具体的なエピソードを紹介するときは、数値を引き合いに出すと説得力が増しますよ。

    自己PRは自身をプレゼンする項目ですが、説得力のないアピールは逆効果になってしまうので、アピールする理由を明確にしましょう。

    本人希望記入欄

    【本人希望記入欄】
    貴社規定に従います。

    本人希望欄はとくに書くことがなければ「貴社規定に従います」と書きましょう。

    また、連絡が受け取りにくい場合はこの欄に希望の連絡方法や時間を書きます。

    現在就業中のため平日17時以降にご連絡いただければ幸いです。」と書くと連絡が受け取りやすくなりますよ。

    第二新卒が採用に近づく自己PRと志望動機の書き方と注意点

    ここまで履歴書の書き方を紹介してきましたが、「これまでに書いてきた履歴書とそんなに変わらないな」と思った人もいるかもしれません。

    実際にその通りで、第二新卒の履歴書を書くときは志望動機と自己PR以外はとくに注意することはありません。

    ここからは、書類選考の通過率を上げて採用に近づくために第二新卒の志望動機と自己PRの書き方と注意点を詳しく解説しますね。

    第二新卒が履歴書の志望動機と自己PRに書くべきこと

    第二新卒が履歴書の志望動機と自己PRを書くときに意識すべきポイントは4つあります。

    • 自分だけの経験を伝える
    • ポジティブな退職理由
    • 自身を採用するメリット
    • 職務経歴書と違う内容

    それぞれを詳しく解説しますね。

    自身の経験を盛り込んだ説得力のある内容でアピール

    第二新卒は前職の経験が短いですが、業務に励むことで得られた経験があるはずです。

    そのときにどのような行動をして何を成し遂げたかを伝えられるようにしましょう。

    前職での経験がほとんどなくアピールできる実績がない場合は、学生時代の経験でもかまわないので、自分の経験をしっかりと伝えることが重要です。

    前職の退職理由は前向きな理由にする

    前職の退職理由は面接で必ず質問されますので、履歴書にも退職理由を書いておきましょう。

    退職理由は、前職への不満やネガティブな理由よりも前向きな理由を伝えるようにするといいです。

    例えば、「仕事が合わなかった」という場合は、「やりたい仕事が見つかった」というように言い換えるといいでしょう。

    採用におけるメリットをしっかりと伝える

    貴社に入社したいです」と伝えるだけでは、企業に効果的なアピールになるとはいえないでしょう。

    貴社の売り上げを向上する」、「貴社サービスの知名度を向上する」といったように自身が採用されると企業にどのようなメリットがあるのか具体的に伝える必要があります。

    自身のスキルや経験を踏まえて、なぜこのようなメリットが得られるのか理由を伝えると説得力が増しますよ。

    職務経歴書と同じ内容にしない

    第二新卒は、履歴書のほかに職務経歴書を提出します。

    職務経歴書とは職歴をより細かく伝えるために提出する書類ですが、職務経歴書にも「志望動機」と「自己PR」を書きます。

    履歴書の志望動機と自己PRは仕事以外の部分も含めたこれまでの経験、職務経歴書は職歴からアピールできることを伝えるとそれぞれ違った内容で魅力を伝えられますよ。

    職務経歴書の書き方について知りたい人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。

    第二新卒の履歴書作成は転職エージェントに相談がおすすめ

    履歴書の書き方はわかったけど、書類選考が通過できるか不安」という人は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。

    転職エージェントは求人の紹介をしてくれるだけのサービスと思っている人が多いかもしれませんが、提出書類の添削指導も受けられるんです。

    転職エージェントには、第二新卒のサポートを得意としているところもあるため、とくに職歴や志望動機で迷っている人は相談してみてはいかがでしょうか。

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    まとめ|第二新卒の履歴書は転職エージェントに相談がおすすめ

    第二新卒の履歴書は、自己PR志望動機が重要です。


    自己PRと志望動機で企業に上手くアピールできると書類選考が通過しやすくなり、転職が成功に近づきます。


    履歴書の書き方に不安がある人は、転職エージェントで提出書類の添削をしてもらうのがおすすめです。


    転職エージェントには、第二新卒のサポートを得意としているところもあります。


    履歴書の書き方に悩んでいる人や書類審査の通過率を上げて転職を成功したい人は転職エージェントで無料相談するのがおすすめです。

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