フリーターを武器にできる?就職を成功に導くための勝てる履歴書ガイド

「履歴書に書く事がない…」「項目が多すぎて何を書けばいいかわからない…」「本当に受かる?」

フリーターから正社員への転職を考えたとき時に頭を悩ませる「履歴書」の書き方。正社員への応募となると、まず履歴書と職務経歴書による書類選考がありますが、選考で肩を並べるライバルの多くは既に正社員として働いている人たち。そう考えると「フリーターとしての履歴書では書類選考を通過できないのでは?」と不安になるかもしれませんが、そんなことはありません。

フリーター・アルバイトを通して得た経験をしっかりと伝える履歴書が作成できれば、フリーターとしての経験が武器となり、書類選考を突破できます。この記事では、フリーターが正社員採用で「勝てる」ための、魅力的な履歴書の作成をご紹介します。

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【この記事を執筆した人】

ペンネーム:Kelly

  • 新卒で大手就職情報会社へ入社
  • 企業採用広報ディレクターを経て、最年少で就職総合媒体の編集長に就任
  • 編集の傍ら採用イベントにて就職に関する講演などを行う
  • その後上司と共に独立し、ナショナルクライアントからベンチャーまで採用コンサルティング・採用ブランディング・PRなどを手がけ、現在は採用PRコンサルタント・広告プロデューサーとして活躍中。

※本人都合により顔写真は非公開とさせていただきます。

履歴書はなぜ大事なの?

多くの場合「履歴書=1次選考」であり、履歴書はそれを突破するための大切な書類です。あらゆる採用において提出を求められる履歴書ですが、「正社員採用」と「アルバイト採用」の場合で履歴書の持つ重要性や意味合いは異なります。

アルバイト採用の場合、履歴書の内容によって面接をしてもらえないことはほとんどありませんが、正社員採用の場合はそうはいきません。なぜなら正社員採用の求人では応募者も多く、まず履歴書などの提出書類の内容で書類選考を行い、通過者のみ面接をすることが一般的だからです。

実際の履歴書の項目を全部確認!

実際の履歴書に記載する内容や項目について、それぞれのポイントを見ていきましょう。

【項目1 写真】

3カ月以内に撮影したスーツ着用のもの。証明写真ボックスで撮影した写真でもOKですが、写真はとても大切です。写真の印象が書類選考の結果に与える影響は大きいので、できればここはケチらず専門のスタジオなどで撮影することをおすすめします。

【項目2 日付】

記入日ではなく、企業へ提出する日を記載します。うっかり以前提出した日付のまま修正をしていないと、履歴書を使いまわしている印象を企業に与えてしまいますので注意してください。

【項目3 氏名】

苗字と名前の間にスペースをあけましょう。手書きの場合は枠の80%程度の大きさを目安に、バランスよく。

【項目4 現住所】

住所や都道府県から書き、マンションやアパート名も省略せずに書きましょう。番地はハイフン(―)ではなく、「○丁目○番地○号」と正式表記にしましょう。

【項目5 学歴】

小学校・中学校は卒業年度、高校以降は入学と卒業年度を記入します。高校以降、学部や学科・コースがある場合はそれも記入しましょう。

【項目6 職歴】

フリーターの場合、短期ものなど、多数のアルバイト経験がある場合でもすべてを記入する必要はありません。応募する企業の同業種や関連する企業、経歴をアピールできるアルバイトの職歴を記入します。

【項目7 志望動機】

志望動機は履歴書のポイントとなります。今回応募する求人のどのような点に興味を持ったのか、自分のスキルや経験、性格などと照らし合わせながらしっかりと書きましょう。また、その仕事を通した将来像なども書くと好印象です。

【項目8 自己PR】

フリーターが正社員の求人に応募する場合、どうしても他の正社員経験のあるライバルたちと比べてしまい「PRするところがない」と思ってしまうかもしれません。企業の担当者がこの項目で見ているのは、スペックではなく応募者自身のやる気やその人自身の資質。「フリーターだからこそ、新しい働き方に挑戦したい」など、前向きな仕事への熱意を伝えましょう。

【項目9 免許・資格】

普通自動車免許など、取得済みの免許や資格を記載します。資格などで現在勉強中のものがあれば、資格欄ではなく自己PR欄に記載してアピールしましょう。◯◯4級など一般的に評価があまり高くないものは記載しないほう方が無難です。例えば英検なら、通常2級以上を記載します。

【項目10 本人希望欄】

キャリア採用でマネージャークラスや大きな実績を持つ人が転職する場合は、年収などの希望条件を応募側から提示することはありますが、フリーターで正社員の求人に対し履歴書を提出する場合、こちらから希望を出すことはまずないでしょう。ただし空欄はNG。「特になし」「特にありません」と記載しましょう。

【項目11 配偶者・扶養親族】

配偶者とは結婚相手のこと。扶養親族は「生計を共にしている年収38万円以下の親族や子ども」などです。有・無の該当するほうに丸をつけましょう。

フリーターの履歴書のケース別職歴の書き方

フリーターの場合、経験しているアルバイト数が多かったりアルバイトをしていなかったり空白期間があるなど職歴がまちまちです。職歴の書き方について、それぞれのケースごとに見ていきましょう。

●ケース1  アルバイト経験しかない場合

フリーターの多くはアルバイトの経験しかなく、いざ正社員向けの求人に向けた履歴書を書こうと思っても、「一体何を書かけばよいの?」と思ってしまいがち。アルバイト経験はフリーターの方にとっての立派な職歴ですから、アルバイト経験しかない場合でもケース2や3を参考に、職歴を作成しましょう。

●ケース2 職歴が少ない場合

職歴が少なく空白が目立ってしまう場合は、上の行に会社名、下の行に仕事内容を記載するとよいでしょう。具体的な職務経験のアピールになります。

(例)

平成29年4月 株式会社ひまわり生命 新宿支店 アルバイト入社
データ入力・資料ファイリング業務に従事

●ケース3 職歴が多く、書ききれない場合

職歴が多い場合は「直近もの」と「応募する求人内容に近いものからピックアップ」したものを記入しましょう。ただし上記に当てはまっても、在籍期間があまり短いものを記入すると「すぐ辞めるのでは」と思われてしまう可能性があります。3カ月以上在籍したものをピックアップしてください。

●ケース4 職歴に空白期間がある場合

人事担当者にもよりますが、職歴の空白期間が半年以上ある場合、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。2〜3カ月以下であればあまりつっこまれませんが、それ以上になると面接で「空白期間中どうしていたのか」と質問を受けることもあるでしょう。大切なことは、空白期間をポジティブな期間として企業側に伝えること。「仕事について一から考え直し、転職活動に専念していた」「資格の勉強をしていた」など、何かしらの前向きな理由を考えてみましょう。

●ケース5 離職期間中のアルバイト経験がある場合

フリーターの中には、一度正社員として退職後、フリーターとなった方もいるでしょう。正社員として複数企業での勤務経験があり、離職期間中にアルバイトをしていたケースもあるかと思います。そういった場合、3カ月以上のアルバイト経験であれば記入をしたほう方がよいでしょう。1〜2カ月であればブランクがあったとしてもネガティブな印象にはなりませんので、仮にアルバイトを短期間していたとしても記入する必要はありません。また職務経歴書のほうで、正社員離職中にアルバイトをしていた理由を補足するとよいでしょう。

フリーターの履歴書の志望動機の書き方

まずはフリーターになった理由をまとめよう

フリーターが正社員の求人に応募する場合、志望動機は履歴書の中でも重要なポイントです。「なぜフリーターになったのか」ということについて、志望動機の中にうまく盛り込むようにしましょう。

フリーターになった理由は、主に

の2つに大別できます。

前者は例えば、「アルバイトをしながらプロのダンサーを目指していた」など夢を追っていたケースや、「家族の介護のために時間の都合がつくアルバイトをした」のような、「何らかの理由でフリーター以外に選択肢がなかった」ケースです。

このような場合はフリーターになった理由について難しく考える必要はありません。「年齢や実力的に夢を諦め、次のステージへ進むタイミングであること」「介護にサポートがつき、ひと段落ついたこと」「そのために正社員として新しい人生を踏み出そうとしていること」などをまとめるとよいでしょう。人事担当者は社会の先輩でもあり、「情熱を持って夢を追ってきた」「家族への責任をしっかり果たしてきた」という行動に共感し、プラスの印象を抱く人も多いでしょう。

続いて後者です。フリーターの中には「新卒時に内定をもらえず、そのままフリーターになった」など、「何となくなった」という方も多いと思います。この時に気をつけたいのがよく見せよう、取り繕おうとしたり嘘を書いたりしないこと。確かにフリーターになった時点では「とりあえず」アルバイト生活をスタートしたかもしれません。でも現在は将来のためにも正社員として働きたいとしっかり考えており、自分自身の考え方が成長しているのです。自信を持って過去の自分を反省し、「将来のために、前向きに働いていきたい」ということが伝わるようにまとめましょう。

志望動機では自分の思いをしっかり伝えることが大切

志望動機では「今なぜ正社員になりたい」のか、その思いをしっかり伝えることが大切です。そのためにまずはなぜこれまでフリーターだったのか、自分自身を振り返ってみましょう。アルバイトが楽しかったからなのか、正社員になって縛られたくなかったのか。理由は何であれ、志望動機には率直にフリーターを続けた理由を書いたうえで、「過去の自分を反省している」ことや「正社員として働くことへの熱意」などをしっかり伝えましょう。

フリーターになった理由を取り繕ったりごまかしたりすると、たとえ面接までこぎつけたとしてもうまく説明できずにマイナスの印象を与えてしまう可能性も高まります。人間誰でも失敗はあるもの。「失敗から学び、新しい一歩を踏み出そうとしている熱意」を伝えることが大切です。

こんな志望動機はNG!避けるべき志望動機は?

NG例その1 口先だけで動機が漠然としている

自分では認識できていない可能性が高い「口先だけ」の志望動機。「社会に役立つ仕事がしたい」「御社の理念に感動した」など、具体的なポイントがない漠然としている志望動機はNGです。志望理由が具体的でないと、せっかくの熱意も表面的なものと思われてしまいます。「今回募集している営業職は、これからの流通業を大きく変える商材を扱っており、ぜひその一翼を担いたいと思っている」など、会社や実際の仕事内容については具体的に記入するようにしましょう。

NG例その2  「御社で勉強したい」

意外と多いのが、「勉強熱心」さのアピール。「御社で勉強したい」と熱意を示しているつもりでも、企業側にとって社員は戦力であり、利益を創り出す人を求めています。「勉強したい=教えてください」と捉えられ、自主性に欠けると判断されてしまいます。

NG例その3 給料や制度

給料や福利厚生などが気になるというのは働く側のホンネですが、志望動機に書くのはNGです。例えば休日休暇は大切ですが、「休みが多いから」という志望理由ではやる気がないのでは?と思われてしまいます。志望動機は仕事内容や事業内容に即したものにしましょう。

NG例その4 「上から目線」

大手企業でアルバイトをしていたけれど、アルバイト先より規模の小さい会社の正社員へ応募する時など、志望動機が上から目線になってしまうことがあります。「◯◯での経験を活かして、御社を成長させたい」「アルバイトだったけれど自分は社員よりも仕事ができた」など。会社に貢献できるというアピールは必要ですが、「自分が◯◯してあげる」「自分はデキる」的な上から目線の志望動機は避けましょう。

NG例その5  場所ありき

勤務地は確かに就職先の大切なポイントですが、企業担当者からすると「ポイントはそこ?」とツッコミたくなります。ありがちなのが、「地元で働きたい」という志望動機。地元愛はよいのですが、企業側にとっては「じゃあ地元ならウチの会社じゃなくてもよいんじゃない?」ということになりかねません。

ホンネはさておき、履歴書の志望動機は応募する会社の事業内容や仕事内容、製品・サービスなどに即したものにしましょう。

フリーターの履歴書の自己PRの書き方

企業が見る自己PRのポイントは?

採用担当者が「会ってみたい」と思う自己PRは、「この人を採用したら会社や仕事にとってプラスである」ということがわかるもの。スペック的なことを書くのではなく、「これまでのフリーター経験がどのように応募先の仕事に活かせるか」「フリーター時代に学んだこと」などを、採用担当者にしっかり伝わるように書きましょう。

よく就職活動は「恋愛と似ている」と言われます。つまり書類選考の段階では、書類を見た採用担当者に「会ってみたい」と思わせることがポイントです。

履歴書では自己PRも書類選考の大切な要素です。自己PRと聞くと「何となくフリーターをやってきたので書くことがない」「表立って資格や得意なことがない」など、「書くことがない」と感じるかもしれませんが、自己PRに特別なことを書く必要はありません。

記入例

それでは、上記のポイントを踏まえた具体的な自己PRの例を見ていきましょう。

●自己PRの例

私は3年程居酒屋・レストランなど飲食業中心のアルバイトを経験した後、昨年より生命保険会社で一般事務のアルバイトをしています。飲食業でアルバイトをしていた最後の1年間は、アルバイトの中でも最も勤務期間が長く、通常のホール業務に加えて新人アルバイトの教育も担当していました。同じアルバイトとして働いていた、30代のお子さんがいる方の教育費の話を聞いているうちに「ファイナンシャルプランナー」に興味を持ち、アルバイトをしながら独学で勉強をはじめました。勉強の内容が少しでも活かせ、また自分自身も勉強になるように現在の生命保険会社でアルバイトとして働くようになりました。今回募集されている生命保険の営業職は未経験ですが、飲食業時代に培ったコミュニケーション能力と現在勉強中であるファイナンシャルプランナーの知識を活かして、お客さまに「何でも相談したい」と思われる営業職を目指し、将来的にはファイナンシャルプランナーの資格を取得したいと思っています。

目指せ完璧な履歴書!最後のチェックポイント

ここまで、「履歴書の内容の書き方」についてご紹介してきました。内容以外にも下記のようなポイントをしっかりおさえ、完璧な履歴書を目指しましょう。

●ポイント1 履歴書自体がきれいに保存されているか

内容が完璧でも、折れていたり汚れていたりする履歴書は「この人はだらしがないのでは」という印象を与えてしまいます。書く時は綺麗な机で、また書き終わったあとはクリアファイルなどに入れてきちんと保管をしておきましょう。

●ポイント2 手書きの場合は、丁寧に書かれているか

履歴書はパソコン入力でも手書きでも、企業からの指定がない場合はどちらでも構いません。手書きの場合は字が下手でも丁寧に書いてあればOK。逆に字は綺麗なのに、雑に書かれているものはNGです。また筆記用具はボールペンや万年筆を使いましょう。文字のトメやハネがわ分かり、文字が綺麗に見える万年筆がおすすめです。消しやすいからと、消せるボールペンは履歴書のような正式な書類を記入する場合には使用不可ですので注意しましょう。

●ポイント3 内容が薄くないか

内容が薄い=人として薄っぺらいという印象を与えるといっても過言ではありません。「書くことがない」という人でも、これまでのフリーター経験をしっかり振り返れば書ける内容があるはずです。履歴書に記載する内容が薄くならないように注意しましょう。

●ポイント4 誤字・脱字はないか

誤字・脱字があるだけで、履歴書は台なしになってしまいます。また見直した後に誤字や脱字を発見した場合、手書きの場合は修正液などの使用は不可のため一から書き直しになってしまいます。手書きの場合は一度下書きをし、それから本番の履歴書を書くようにしましょう。

●ポイント5 「です」「ます」調や年号の統一

文章形式は「です・ます」で、また年号は西暦・和暦いずれかで統一されているかどうかを確認しましょう。日本企業であれば和暦、外資系企業やIT企業などでは西暦を使うことが一般的です。職務履歴書との整合性も忘れずに確認してください。

まとめ|フリーターでも履歴書は絶対に書ける

この記事のポイントをおさらいしましょう。

  • 履歴書は1次選考。履歴書で「会ってみたい」と思われないと面接もできません。
  • 履歴書の各項目には一つ一つポイントがある為、この記事と照らし合わせて書いてみて。
  • フリーターであることがあきらめる理由にはなりません。「失敗から学び、新しい一歩を踏み出そうとしている熱意」を武器にしましょう。

正社員として就職するためには、フリーターに限らず書類選考に通過することが必要不可欠です。そのために大切なことは「この人に会いたい」「この人を採用したら会社にとってプラス」であると採用担当者に感じてもらうこと。つまり、「門前払いをしたらもったいない!」と思われる履歴書を作成することが大切です。フリーターであることは、履歴書の書き方によってマイナスになるどころか強みにつながります。この記事を参考に、「勝てる履歴書」を仕上げてみてくださいね。

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