【この記事を監修した人】
- 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント/国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士/CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
- 高校・大学での就職研修講師、職業訓練校・就職支援センターでのキャリアカウンセリング、「マイナビ就職EXPO」「doda転職フェア」へキャリアカウンセラーとしての参加など、神奈川県を拠点に幅広く就職支援を行う。
- また、採用・昇進評価に関わる人事側からの的確な目線に定評があり、行政機関・民間企業から人材アセスメント(第三者判定)としての委託を複数受け持つ。
★20代女性におすすめの転職エージェント★ |
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(女性専用) |
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目次
女性は20代前半と後半で未経験転職のしやすさが違う
20代の女性と一口に言っても、実は前半と後半で未経験の職種への転職のしやすさは異なるんです。
まずは転職サービス大手のdodaが1万人におこなった調査を見てみましょう。
引用:未経験の業種・職種に転職できる可能性はどれくらい?│doda
※2014年時点のデータになりますので、現在は状況が変わっている可能性もあります。
男女別で分けられたデータではありませんが、年齢を重ねるほど異職種への転職者は減り、同職種への転職者が増えていることがわかりますよね。
企業は第二新卒と呼ばれるような20代前半の若い人材には、スキルや経験よりも仕事への熱意やポテンシャルを求めています。
その一方で、20代の後半ともなると「未経験歓迎!」といった求人は少なくなり、仕事への熱意よりも即戦力としての実力を求められるようになります。
女性専門の転職エージェントである、type女性の転職エージェントの調査結果を確認してみましょう。
20代後半に差し掛かると、未経験OKの求人がぐっと減ってしまうことがグラフから読み取れますよね。
この結果から、20代の女性が未経験の転職を志すなら、年齢が若ければ若いほど有利に動けることがわかります。
転職求人倍率からわかる需要の高い職種
この章ではdodaがエージェントサービス登録者へ調査した転職求人倍率レポートを基に、需要の高い職種をご紹介していきます。
転職求人倍率とは、簡単に言えば登録者1人に対して求人数が何件あるかということを表した数値です。
職種名 | 転職求人倍率 |
---|---|
技術系(IT/通信) | 8.64 |
専門職 | 6.44 |
技術系(建築/土木) | 5.31 |
技術系(電気/機械) | 3.57 |
技術系(メディカル) | 1.71 |
営業系 | 1.57 |
企画・管理系 | 1.51 |
クリエイティブ系 | 1.23 |
技術系(化学/食品) | 1.20 |
販売/サービス系 | 0.74 |
事務・アシスタント系 | 0.20 |
レポートを見ると、技術系(IT/通信)の求人倍率が8.64倍(1人の求職者に対して8.64件の求人)と、企業からの需要の高さが圧倒的ですよね。
Iotやビッグデータ、AIといった言葉を耳にしたことがある方は少なくないと思いますが、IT人材の育成は今や国家規模の問題となっています。
経済産業省のデータによると、IT人材の不足人数は2030年には最大で79万人になるという試算が出されており、現在も不足している状況は変わりません。
さらに、現在は新型コロナウイルスの影響から、人との接触の機会を減らすために学生はオンライン授業、社会人はテレワークを実施していることが多くなっています。
Zoomやクラウドサインが代表的ですが、環境の変化を迎えて時代に合わせた新たなソフトの開発や発展が盛んになったり、さらにオンラインでの環境を整えるため通信環境やパソコン等の設備も必要になるので、今後IT関連業の需要はさらに伸びていくことも考えられるかもしれません。ただ、需要が見込まれる一方で、注意点としてこの求人倍率は完全な未経験者のみを対象として作られた数字では無いことを知っておく必要があります。
求人倍率の高さはその職種が人材不足であることを示す確固としたデータであることは事実ですが、数字のなかには、経験者はもちろんのこと、未経験でも高校や大学などで専門知識を学んだ人も含まれています。
そのため、求人を探す際は「求人倍率が高いからとりあえずどこでも受けてみよう!」と飛びつくのではなく、未経験歓迎、学歴不問、人物重視の選考といった求人のポイントを意識し、求人情報をつぶさに確認していくことが大切です。
未経験者を一流のプロとして育て上げる研修制度が十分に整っている会社を粘り強く探していきましょう。
もう一点、IT人材の不足について説明をしましたが、現在は新型コロナウイルスの猛威もあり、この先何がどうなるかは専門家でさえも予測が難しい状況です。
転職市場の動向を転職エージェントに定期的にヒアリングするなどして、新しい情報をキャッチアップできる態勢を整えておきましょう。
そして、職種や業界ごとの求人倍率に振り回されすぎないよう、「自分が本当にやりたい仕事を第一に考える」という意識は、転職後のミスマッチを防ぐためにも忘れないようにしてくださいね。
20代女性が転職を考える理由ベスト3
20代の女性が「転職」に対して感じる不安。
個々人によって悩みも不安もさまざまですが、20代の女性が転職に踏み切った「前職を辞めた理由」ベスト3を厚生労働省発表のデータからひも解いていきます。
職場の人間関係
20代の女性が前職を辞めた理由の1位は、「職場の人間関係が好ましくなかった」です。
会社という組織で働く以上、上司や同僚、部下と多くの人と関わり合うことは避けられません。
たとえ、今就いている職種自体は大好きだったとしても、社内の風通しが悪いと疲れてしまいますよね。
人間関係を一新して新たな環境でスタートを切るために、転職という道を選ぶ女性がもっとも多いという結果になっています。
労働時間・休日等の労働条件
2位となった理由は「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」です。
今の仕事内容や職場環境に対し、多少なりとも不満を感じている人は少なからずいるでしょう。
「毎日疲れちゃったし、残業時間を減らしたいな……」
「土日休みなら恋人や友人と過ごせる時間をもっと作れるのに……」
など、ワークライフバランスを考えて働き方を変えたいと考えるのも自然なことです。
労働時間の長さや休日の少なさが原因で心身の調子を崩してしまう可能性もありますので、納得できる職場へ転職しましょう。
給与が少ない
3位となった理由は「給料等収入が少なかった」です。
どれだけ仕事がうまくいっても、それが給与に反映されないと悲しいものですよね。
仕事を通して自分を磨き、キャリアも着々と築き上げていきたい20代女性なら、これからの飛躍した自分をイメージしつつ、キャリアアップのために転職することも有効な手段です。
ライフイベントに合わせた女性ならではの転職事情
結婚や出産など、将来の先行きが未知数な20代女性だからこそ、「未経験の職種へのチャレンジであっても、早いタイミングで納得のいく職場へ転職したい」と考える人も多いでしょう。
転職を検討している人のなかには、結婚を予定している方や既婚者だけでなく、将来的なライフプランに不安を感じる20代女性もいるはずです。
「これからしばらくは働き続ける予定だけれど結婚や出産を考えるようになったとき、今と同じ仕事を続けられるのか」
これは、多くの20代女性が考える悩みのひとつです。
結婚・出産後も長く働ける職場がよいのであれば、やはり福利厚生や産休・育休制度が充実した理解ある会社で勤めたいものですよね。
20代の今こそ、未来の自分の生活を作るために未経験の転職を目指すという選択肢を選ぶのもありでしょう。
長期的に働くためや、産休明けでも働けるように「スキルアップをしたい」「専門性を身につけたい」と思う女性もいるでしょう。
まずは、「転職をするに当たって一番優先すべき価値観は何なのか、なぜそれが大切なのか」と、自分自身の気持ちと向き合い、自己分析を深めてみることです。
自分のなかで納得のいく答えを出しておかないと、転職後も不満を抱えかねませんので、まずは自分を見つめ直してみることが大切です。
未経験の職種へ転職するためにまず何から始めればいい?
転職が成功するかどうかは、人生を大きく変えるポイントであるといっても過言ではありません。
特に未経験の職種への転職では、どのように進めていったらよいのかよくわからないという人もいるのではないでしょうか。
転職活動を始める前に、まずは以下のポイントを押さえ、事前に調整しておくことが重要です。
- 転職のためのスケジューリング
- 徹底的な自己分析
- 転職に向けた社内調整
- 未経験転職に対応した書類・面接対策
- 転職後に社風が変わることへの準備
1つずつ詳しくみていきましょう。
転職のためのスケジューリング
転職活動を始めるにあたり、どれくらいの期間で転職活動をしたいのか、ある程度のスケジュールを立てておくことで、ダラダラと転職活動を続けるリスクを軽減できます。
転職した場合、どれくらいの時期に退社・入社したいのかを見越し、逆算して転職活動を始めましょう。
参考としてエン・ジャパン(エン転職)がおこなったアンケートによると、20代の82%は3ヶ月以内の転職を成功させています。
引き継ぎ期間などは社内の状況によって異なるでしょうが、ある程度時期を想定しながら行動するようにしておきましょう。
徹底的な自己分析
就職活動時に自己分析を済ませている方も多いでしょうが、自己分析は未経験の転職でキャリアプランを形成していくに当たって、重要な要素です。
未経験の転職を目指す女性のなかには、就職活動時の自己分析から導き出したキャリアプランと現状にズレが生じた結果、現在の職種から離れたいと思っている方も少なくないと思われますので、改めての自己分析は非常に意義深いものになります。
自分が何をしたいのか、どんなスキルを持っているのか、今後どうしていきたいのか、自分としっかり向き合って仕事に対する考え方をまとめておくことで、スムーズに転職活動が進むはずです。
これまでの経験・実績・スキルなどを書き出し、「自分の強みは何なのか、自分が仕事に求めている要素は何なのか」を具体的に突きつめることで、転職活動の指針が得られるはずです。
書類・面接対策
「書類選考では必ず通るのに、なぜか面接には弱い……」
そんな人は、「面接での回答内容と書類に一貫性がない」という状態に陥っている場合があります。
ビジネスシーンにおいては、実績・スキルも重要ですが、人としての信頼性も大切なポイント。
転職活動では、転職理由・志望動機・自己PRは、書類選考においても面接においても記載・回答する場合がほとんどです。
逃げではなく前向きな転職であることをアピールすると共に、内容の一貫性を持たせるようにしておきましょう。
とくに面接においては「なぜ未経験職種を志望したのか」と面接官から、質問が飛ぶことは間違いないでしょう。
志望動機など確実に聞かれるであろう質問については、事前に回答すべき内容をまとめてスムーズに答えられるように準備しておくことは必須です。
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転職に向けた社内調整
内定後、入社時期の調整をするにあたり、現職の社内調整が必要になってきます。
まずは上司に対し、希望日の約1〜3ヶ月前を目安に、退職希望の報告をしましょう。
ある程度の引き継ぎ期間を考えて伝えることが、社会人マナーです。
上司と相談して引き継ぎのスケジュールが整った後、退職届を提出します。
入社日は退職日より少し余裕を持ってお願いしておくとよいでしょう。
何らかのトラブルがあった場合、双方の企業に迷惑をかけるおそれがあるからです。
退職にともない、社会保険などの手続きが発生しますので、人事の指示に基づいて書類を提出しましょう。
また、退職金・賞与・有給消化といった部分も、後々のトラブルにならないよう、確認しておくことです。
転職後に社風が変わることへの準備
転職後に「社風になじめない」というミスマッチが発生する可能性があります。
転職活動では、求人内容などの文章ベースの情報だけではなく、転職会議やVorkersといった各企業の口コミサイトも確認しましょう。
それだけではなく、現場で働く人から話を聞いたり、転職エージェントから情報を仕入れたりと、信頼性の高い情報を集めましょう。
社風が合わないという理由だけで、入社してすぐに辞めてしまうことは、自分にとっても転職先企業にとってもメリットはありません。
社風は変わって当たり前という覚悟とともに、柔軟に対応できるような努力も大切です。
未経験転職が不安なら転職サイト・エージェントを活用すべき
転職活動は、事前のスケジューリングを始めに、準備に十分な時間を使うことが重要です。
しかし、未経験の転職となると、調べることも多く現在も働いている方は大変ですよね。
そうした状況をサポートするため、20代で未経験の仕事へ転職したい女性におすすめの転職サイト・エージェントについて見ていきましょう。
doda
パーソルキャリア株式会社が運営する「doda」は、転職情報誌時代から30年近いキャリアを持つ老舗ともいえる存在。
dodaは転職サイトであり、求人数の多さが魅力の転職サイトです。
さらに、転職サイトでありながらエージェントサービスに無料登録することもでき、約10万件もの求人情報を閲覧することができます。
未経験の職種を目指す20代の女性にとって、おすすめのできる転職サイト(転職エージェント)です。
日本最大級のエージェントサービス|非公開求人の豊富さに定評のある「doda」
dodaの特徴
- 約10万件の求人から、希望に合う会社を見つけられる
- 未経験職種への転職に強い
- 2人のプロによる転職活動サポート
- イベントの出展企業数・募集職種数No.1
type女性の転職エージェント
「type女性の転職エージェント」は、18年以上の歴史を持つ実績とノウハウを兼ね備えた転職エージェントです。
経験豊富な女性アドバイザーも多く在籍しており、信頼のおける転職エージェントと言えるでしょう。
「女の転職@type」という同じ会社が運営する転職サイトもあり、転職エ―ジェントの実績もありながら、転職サイトの豊富な求人数や企業とのつながりで魅力的な求人を紹介してもらえるチャンスがあります。
20代の正社員転職支援なら、type女性の転職エージェント
type女性の転職エージェントの特徴
- 女性の気持ちを理解したアドバイザーから女性転職者へのサポート
- 転職支援サービスを利用して転職した方の約71%が年収UPに成功
- 各種書類の提出・交渉もアドバイザーが代行
マイナビジョブ20’s
20代に特化したサービスが「マイナビジョブ20’s」。
20代の対象求人は1.500件あり、そのうち50%以上が職種・業種未経験OKと、20代から未経験職を目指す女性におすすめできる転職エージェントです。
専任アドバイザーからの個別アドバイスはもちろんのこと、各種セミナーが開催されていることにも注目です。
女性向けでは事務職への転職成功へ向けたセミナーをはじめ、これまでに女性のキャリアプランセミナーなども開催されています。
書類・面接対策はもちろんですが、こうしたセミナーなどに足を運んで転職への知識を深めるのにも「マイナビジョブ20’s」はぴったりのサービスです。
20代の転職を熟知したアドバイザーがフルサポート!
マイナビジョブ20'sの特徴
- 求人の50%以上が未経験者歓迎
- 入社後定着率96.8%で紹介される求人のマッチ度が高い
- 関東・関西・東海地方の転職に強み
未経験の職種へ転職した20代女性の体験談
最後に、実際に20代で未経験の職種へ転職をかなえた女性の体験談を見てみましょう。
カテゴリー | 第二新卒 |
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転職活動期間 | 2ヵ月 |
転職経験 | 1回 |
きっかけ | doda |
カテゴリー | 第二新卒 |
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転職活動期間 | 6ヵ月 |
転職経験 | 2回 |
きっかけ | doda |
Q:「未経験職種への転職を決断した理由はなんですか?」
A:営業をやっていて、自分の限界を感じ、OAスキルを活かした事務への転職を決意するようになりました。
Q:「転職活動前に不安に思っていたことはなんですか?」
A:未経験の職種だと、どうしても転職時に不利に働いてしまうのではないかと不安でした。
事務職は希望者も多く、資格保有者もいるので、そんなライバルに勝って自分が就職できるかどうかというのが未知数なのは怖かったです。
Q:「転職エージェントを利用してよかったことはなんですか?」
A:自分で全て手配をする場合は時間も労力もたくさんかかってしまいますが、履歴書の送付や面接日程の折衝をすべておこなってもらえたので、効率的に進めることができました。
面接時のアドバイスや自分の希望条件の見直しなども一緒に見てもらえて、不安が拭えたことも良かったです。
Q:「20代女性でこれから転職する人にアドバイスするとしたらどのようなアドバイスをしますか?」
A:フレッシュな20代であれば、自信を持って挑めば、きっと自分を必要としてくれる企業があるはずです。
スムーズに転職活動を進めるためにもエージェントサービスを利用するのが得策と思いました。時間が限られている社会人の転職には、大分助かります。
「転職に成功した人以外の話も聞いてみたい…」そんな方にはこちらの記事もどうぞ。
失敗は成功のもととして、転職に成功・失敗した先輩たちから、押さえておきたいポイントを伺いました。
★20代女性におすすめの転職エージェント★ |
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Q:「未経験職種への転職を決断した理由はなんですか?」
A:当時は営業職に就いていましたが、将来的に結婚や出産を考えていたため、年齢を重ねても長く続けやすい事務職への転職を志しました。
日商簿記・医療事務の資格をとれば職場が変わっても活かせるスキルになります。
Q:「転職活動前に不安に思っていたことはなんですか?」
A:求人情報を見ると、事務職の募集条件の多くは「経験必須」や「資格保持者のみ」となっており、資格を持たない未経験はかなり不利になると思っていました。
また、在職中に活動をしようと思っていたので、現在の仕事と両立して選考を進めることができるのかがとても不安でした。
Q:「転職エージェントを利用してよかったことはなんですか?」
A:誰にでも当てはまるようなことではなく、私のこれまでの実績と今後目指したい姿を理解したうえで選考に関するアドバイスを丁寧に教えてもらえました。
また、面接日程の調整から内定後の給与の交渉など、企業とのやりとりをすべておこなってくれるので、在職中でもスムーズに転職活動が進められて助かりました。
Q:「20代女性でこれから転職する人にアドバイスするとしたらどのようなアドバイスをしますか?」
A:私も転職活動を始める前は不安でいっぱいでしたが、実際にやってみたら20代の女性にはたくさんの需要があります!
エージェントなどをうまく活用すれば、自分の希望する条件に合った企業も見つけやすくなります。
新卒での就活の時と違って内定は意外とすんなりとれるので、自分なりの軸を見つけて頑張ってください!